植物病理学研究室(竹下教授)の青山実樹さん(修士課程1年)が国内未報告の植物病原ウイルスをサツマイモ苗から検出し、学会報告しました。

植物病理学研究室 修士課程1年の青山実樹さんが国内未報告ウイルスsweetpotato virus 2 (SPV2) を国内で販売されていたサツマイモ苗より検出し、植物防疫所に連絡後、学会報告しました。
当研究室ではこれまでサツマイモに感染する国内主要ウイルスに関し、検出法の確立や圃場調査などを行ってきました。
SPV2は植物防疫法の検疫有害植物※に指定され、海外からの侵入が警戒されていた植物病原ウイルスです。

※「有害植物」とは、真菌、粘菌及び細菌並びに寄生植物及び草(その部分、種子及び果実を含む。)並びにウイルスであつて、直接又は間接に有用な植物を害するものをいう。

今回検出され報告したSPV2はアブラムシによって媒介され、サツマイモ苗に感染すると、葉脈透化や退緑斑といった症状を引き起こします。
本内容については「Sweet potato virus 2 感染サツマイモの国内における初報告」というタイトルで2023年11月29-30日に開催された日本植物病理学会九州部会において発表を行いました。
今後もウイルスの諸性質等に関して引き続き調査を進めていく予定です。

SPV2を含む複数ウイルスに混合感染したサツマイモの展開葉.jpeg


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