レクチュアー・コンサート
『西洋音楽探訪』
?音楽界?
●日 時●
平成18年10月14日(土)19:00〜
●会 場●
県立芸術劇場イベントホール
● 出演者●
レクチュアー…竹井 成美(宮崎大学教授)
フルート…桐原 直子(元宮崎大学非常勤講師)
声 楽 …藤本いくよ(宮崎大学助教授)
ピアノ …阪本 幹子(宮崎大学助教授)
● 主 催●
宮崎西洋音楽研究会
毎年ちょっと面白いテーマを見つけ、そのテーマに相応しい選曲をし、ピアノ、声楽、フルートの生演奏と、一部CDを活用し、テーマや曲に関するレクチャーを交えながらの女性4人によるコンサートも、今回で10回を数える。「楽譜の誕生」に始まり、「女性をめぐるもう一つの音楽史」、「音楽における擬音」、「音楽におけるた・た・か・い」、「viginti(20)」、「アルケー(根源)」、「ing」、「色・いろ」、そして前回の「化ける」と続いた。
今回のテーマは「音楽界」。1543年に始まる東西交流の中で、グレゴリオ聖歌など西洋音楽が初めて日本にもたらされ、あの伊東マンショたちも歌ったり楽器を演奏したりした経緯がある。しかし残念ながら、その後のキリスト教禁止によって表舞台から西洋音楽は姿を消した。そして、明治時代に新たに西洋音楽が日本に導入され、日本人が本格的に西洋音楽を学ぶ歴史が始まる。今回のコンサートは、まさにその創成期の音楽界の有り様をつづるところから始まる。
第1部は、西洋の既成の旋律にとりあえず日本語の歌詞を当てはめて歌わせる唱歌教育から脱し、日本人が日本語の歌詞にふさわしい旋律を駆使して作曲した最初の歌曲や、最初のピアノ曲、交響曲などとともに、初めて本格的に声楽教育を受けた当時の歌手の歌声を紹介する。
それから130年余。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、指揮、作曲と、さまざまな分野での日本人の活躍には目をみはるものがある。そんな発展期を支えた、あるいは支えている作曲家の作品を、第2部ではつづる。
そして第3部では、そんな歴史を築いた日本の代表的な作曲家であり、没後10年を迎えた武満徹の、知られざるさまざまな顔を紹介する。
このレクチャーコンサートの第1回目は、武満の亡くなった年の5月に始まった。私たちの節目のコンサートでもある。
プログラム
1 日本音楽界の創成期
@ 小山作之助(1863-1927)
「夏は来ぬ」 CD
Aシャルル・グノー (1818-93)
「夜の調べ」 CD(三浦環 1884-1946)
B クリストフ・ヴィリバルト・グルック (1714-87)
「オルフェオとエウリディーチェ」より
“何と酷い運命” 声楽
Cフランツ・スッペ(1819-95)
「ボッカッチョ」より
“恋はやさし野辺の花” CD(田谷力三 1899-1988)
Dジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
「リゴレット」より
“女ごころの唄” CD(藤原義江 1898-1976)
E ヨーゼフ・ラインベルガー (1839-1901)
「バラード」 ピアノ
F 瀧廉太郎 (1879-1903)
「メヌエット」 ピアノ
「荒城の月」 声楽
G 山田耕筰 (1886-1965)
「曼珠沙華」 声楽
「かちどきと平和」 CD
H 松平頼則 (1907-2001 )
「ソナチネ第1楽章」 フルート&ピアノ
2 日本音楽界の展開期
@ 團伊玖磨 (1924-2001 )
「三つの小唄」より“春の鳥” 声楽&ピアノ
A 芥川也寸志(1925-89 )
「赤穂浪士」 CD
B湯浅譲二 (1929- )
「能管のための舞働U」 アルトフルート
C木下牧子(1956- )
「絵の中の季節」より“棗のうた” CD
D伊藤康英(1960- )
「吹奏楽のための交響詩“ぐるりよざ”」 CD
3 武満徹(1930-96)没後十年
@ 「訓練と休息の音楽」 CD
A 「めぐり逢い」 声楽&ピアノ
B 「揺れる鏡の夜明け」より“影の中で” CD
C 「リタニT」 ピアノ
D 「エア」 フルート
E 「翼」 CD