宮崎を愛し、音楽を愛する皆さま
2005年2月19日
宮崎大学教育文化学部 教授
竹井 成美
現西都市出身の伊東マンショの名前はよく御存じだと思います。
今から420年ほど前の1582年、「天正遣欧使節」の正使としてヨーロッパに旅立ったマンショは、1年8ヶ月あまり、ポルトガル、スペイン、イタリア各地を見聞し、1590年に無事日本に戻ってきました。ヨーロッパに旅立つ前に、有馬(長崎県)のセミナリオ(小神学校)でラテン語、日本語、そして西洋音楽を学んでいましたので、有馬ではもちろんのこと、ヨーロッパ各地でさまざまな音楽体験をしていることが、残された史料から明らかになっていますが、こうした事実はあまり知られていないようです。どんな音楽を演奏し、またどんな音楽がマンショの耳を楽しませたのでしょうか。さらに、イタリアのピサでは、舞踏も初体験しています。どのようなスタイルの舞踏だったのでしょうか。そして、帰国後の1591年には、あの秀吉の前で、ヨーロッパから持ち帰った西洋の楽器で演奏もしています。どのような楽器で、どのような音楽が秀吉を喜ばせたのでしょうか?
その経歴からは国際人初の日本人とも言える伊東マンショ。平成15年度から宮崎県教育委員会は10年計画で「宮崎ならではの教育」という創造プランを打ち出しています。宮崎の子どもたちに、未来への夢と希望を抱かせながら、変化の厳しい時代をたくましく生き抜く力を育ませようというプランです。その意味では、ちょうど今の中学生ぐらいで旅立ち、現代の宇宙旅行にもたとえられるほどの過酷な旅程と試練を克服しながら、立派な大人に成長して帰って来たマンショの実体験は、現代の宮崎の子どもたちへの力強いメッセージになると思います。また大人たちも、当時この東九州が生き生きしていた時代のエネルギーを感じることができると思います。
このような思いをこめ、別紙のようなレクチャーコンサート(解説をまじえて音楽を楽しむ演奏会)を企画しました。一人でも多くの方々が、知られざる伊東マンショの体験を生の音楽を通して追体験していただければ幸いに存じます。演奏者八人は、いずれも日本で活躍されている一流の方々です。現代ではなじみのない当時の楽器での演奏と舞踏をお楽しみいただけるものと思います。
お忙しいこととは存じますが、会場に足を運んでいただければ幸いに存じます。チケットご購入の際は、お手数をおかけしますが、竹井までご連絡いただければお届けいたします。多くの方々のご来場をお待ち申し上げております。
期日;2005年3月19日(土)19:00開演
場所;宮崎県立芸術劇場演劇ホール
チケット代; 一般 2000円 学生(小学校大学生) 1000円
〒889―2192
宮崎市学園木花台西1―1 宮崎大学教育文化学部
竹井 成美
TEL&FAX 0985587525
e-mail e05102u@cc.miyazaki-u.ac.jp