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国際学会派遣

2011/02/04

国際学会派遣助成 平成22年度 川口真紀子さん

平成22年度国際学会派遣事業採択者レポート


助成事業「女性研究者支援のための国際学会派遣」の採択者よりお話をうかがいましたのでご紹介いたします。

医学部病理学講座 腫瘍・再生病態学分野 川口真紀子さん

国際学会の学会名(大会名)と開催地・開催期間は?


大会名 Experimental biology 2010
開催地 Anaheim (アメリカ・アナハイム)
開催期間 2010年4月24日〜28日

どういう内容の学会だったのですか?


この学会はアメリカの解剖学、病理学、生理学、分子生物学、薬理学、栄養学などの基礎医学系の合同学会で、参加者1万人を超える大きな学会です。研究内容も多岐にわたり、5日間毎日膨大な数の発表があります。しかし研究分野によって細かくカテゴリーに分けられているので、自分の興味ある分野を効率的に聴くことが可能でした。

国際学会までの旅の印象やエピソードを教えてください。


国際学会には何度か行ったことがありましたが、1人で行くのは今回初めてでした。今回は乗り継ぎの煩わしさを少しでも減らしたくて、宮崎からソウル経由でアメリカへ渡りました。アナハイムへは、ロサンゼルス空港から車で約1時間、学会場のすぐ近くにはディズニーランドがあり、また、大リーグのエンゼルススタジアムがあります。今回は1人だったのであまりうろうろせず、学会場とホテルの往復でした。驚いたのは、学会場で宮崎大学の同じフロアの研究室の先生お2人に会場でお会いしたことです。

国際学会に参加した感想をお願いします。


今回一番良かったことは、1人で参加したことで、誰にも頼らず、つたないながらも一応英語で多くの人とコミュニケーションが取れたことです。私費ではなく旅費を支援していただいているということでしっかり学んでこなければ、という気持ちも強くなり、積極的に参加できたのだと思います。最先端の様々な研究内容を見聞きできたことももちろん大きな収穫でしたが、このように他国の研究者とコミュニケーションを取ることが出来たことが、一番充実感を得ることができた点です。同時に、きちんと自分の考えを伝えられない場面も多々あり、それは今後の課題です。

国際学会派遣公募の制度について感想をお願いします。


国際学会参加は貴重な経験になるし是非参加したい。でも費用が・・・。」と思いとどまってしまう人も多いのではないかと思います。この国際学会派遣公募制度は、そういった若手研究者あるいは学生にとって非常に励みになる良い制度だと思います。