宮崎には「わたし」を大切にできる大学があります

女性研究者紹介 詳細

2010/04/06

教育文化学部 藤本 いく代 先生

熊本県出身。
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科(声楽専攻)修士課程修了。
毎日新聞社、NHK共催『第56回日本音楽コンクール』第3位、東京都台東区芸術文化財団 主催、文化庁後援『第8回奏楽堂日本歌曲コンクール』第2位入賞。
定期的にリサイタルを開く他、九州各県、岡山、広島等、各地の演奏会に招かれるなど、宮崎を拠点に活動している。
平成21年11月には、宮崎市にて「ソプラノリサイタル−遠い日の歌−」を開催予定。

研究内容や研究に携わるきっかけなど教えてください。


子供の頃、大変な引っ込み思案だった私を心配し、母が少年少女合唱団に入れました。
その頃から、"歌"が自分を表現する大切な手段となり、今に至っているといえましょう。
現在は、「歌嫌いを無くしたい」という思いから"初心者への短期発声指導法"を。そして演奏内容を充実させるために、"西洋的発声における日本語の表現"、"近・現代声楽曲の演奏表現"を研究しており、その成果はリサイタル等で発表しています。
"声楽"では、曲や詩に込められた心情や情景を表現するために自分の声や感性を駆使します。
つまり"自分自身が楽器"という訳ですが、自分を磨くことで名曲の真髄に迫ろうとする奥深さと果てしなさ…一生をかける価値のある研究分野だと思います。

休日はどのように過ごしていますか?


最近は、授業と研究だけでなく、様々な仕事をこなさなければならない状況ですが、何しろ身体が楽器ですし、心が晴れていないと歌声もくすんでしまいますので、まずは良く眠り、美味しいものを頂くことを基本に、ストレスを逃がすことを心がけています。
気持ちが沈むこともありますが、そういう時は温泉に行ったり、あてもなくドライブしたりします。
また、週に1日は"何もない日"を作ります。
ゴロゴロするもよし、映画を観続けるもよし、大掃除するもよし…常に頑張るのではなくて、心身を解きほぐす時間が必要と思っています。

これから研究者を目指す女性へメッセージをお願いします。

人が輝けるのは、最も好きなことに取り組み、充実感を味わう時ではないでしょうか。
まさにその連続である研究者という仕事は、本当に幸せな職業だと思います。
幸せだという感謝の気持ちを持ち続けていれば、自ずと道は開かれると信じています。