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平成28年度科学技術人材育成費補助事業
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)

コンセプト

なぜ、女性研究者の支援が必要なのでしょうか

―誰もが能力を発揮できる環境を実現するために。
 性別にとらわれずキャリアを選択できる次世代を育てるために。
 教育・研究機関として求められる創造性をさらに高めるために。

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 宮崎大学では、男女共同参画社会実現の観点から女性研究者の支援に取り組んでいます。“男女共同参画社会”とは、性別を問わず、すべての人がその意欲や個性、能力に応じてあらゆる分野で活躍できる社会を表しています。

 現在、我が国全体における女性研究者の割合は、増加する傾向にあるものの、欧米の先進諸国等に比べいまだ低い状況にあり、上位職への女性登用も十分に進まない状況です。「男性であること」や「女性であること」が、個人の個性や能力を特定したり限定したりするものではないことを踏まえると、研究者としてのキャリアを積む女性が増えれば、今まで以上に多様な視点や発想を取り入れた研究の実現(=イノベーション)が期待できるのではないでしょうか。

 宮崎大学の女性教員が増えることは、これから進路を選択する子どもたちにとってもより多様なモデルを示すことにつながりますし、そして何よりも、女性研究者がキャリア形成の上で感じるハードルを解消することが、すべての教職員の働きやすさ実現につながると考えています。

宮崎大学の“現在”と“未来”

 宮崎大学は、平成18年採択の「文部科学省大学院GP 魅力ある大学院教育イニシアティブ」として実施した女子大学院生支援プログラムをきっかけに、女性研究者支援を含む男女共同参画推進に取り組んできました。その結果、女性教員比率は徐々に上昇し、性別に起因するギャップの解消―ダイバーシティの実現が少しずつ進展しています。

 こうした実績を踏まえ、私たちはさらなるダイバーシティを実現するために、平成33年度末までに女性教員比率を20%以上、女性の教授・准教授の人数を52名とすることを目標としています。