H28年10月5日<COC関連>【受賞インタビュー】農学部3年奥田健士朗くん


このたび、農学部植物生産環境科学科3年の奥田健士朗くんが、

地域資源創成学部土屋有研究室のプロジェクトとして参加した

『DREAM HACK 2016 -学生による学生のための学生ハッカソン(※1)』で

最優秀賞を受賞しました。

奥田くんは九州工業大学の学生3名とチームを組んでリーダーを務め、

短期間ながら質の高いサービスを企画したことが評価されました。

 

奥田くんは、みやだいCOC推進室の講義を受講していたこともあり、

今回はサービスの内容や今後の展開について、

土屋有講師とともにインタビューで伺いました。

(聞き手:國武久登、早川公)

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参加の動機について

―どういうきっかけで挑戦しようと思ったのですか?

奥田:もともと、友人と地域でなんかしたいねってことを話してました。

友人の祖父が日南市で木材業をやっていて、

伝統工芸を活かした地域活性化を考えているところに土屋先生と知り合って、

参加してみないかって言われたのがきっかけです。

(飫肥杉でできた名刺を渡される)

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「トモリエ」について

―受賞した「トモリエ」とはどのようなサービスですか?

奥田:一言でいうと「人間関係がみえるSNS(※2)アプリ」です。

FacebookやTwitterのような従来のSNSとは違い、

「誰と誰がどのくらい仲が良いか」を可視化する「フレンドマッピング」機能や、

友達との思い出を投稿する「メモリー」機能を中心としています。

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―想定される主なユーザーは?

奥田:中高生のような、人間関係に興味・関心の強い層を想定しています。

 

―刺激的なアプリですね。子を持つ親としては心配な気がします(笑)

奥田:人間関係の可視化が「いじめ」のようなものを助長するのではないか、

「怖い」という指摘は企画当初からありました。

親の感覚としてはわかりますが、実際に使ってもらった高校生の感想は「面白い」でした。

「面白い」が「怖い」を乗り越えてくれるような、そんな企画を考えているところです。

土屋:Facebookも、女子学生の写真を公開し勝ち抜き投票させる、という「怖い」SNSでした。

「トモリエ」がそれと同じだというのではありませんが、

思わぬ発想が社会を変えるサービスになりうるとは思います。

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プロジェクトの進め方や設計など

九工大の学生とのプロジェクトはどうやって進めましたか?

奥田:アプリのデザインや設計などは九工大のメンバー、

自分は主にビジネスモデルについて考えました。

 

―ビジネスモデルの話が出ましたが、「トモリエ」ではどうやって収益を出そうと考えていますか?

奥田:広告収入をメインに考えています。

その際に、「トモリエ」と連動した企画を企業側に持ち掛けます。

たとえば、「パピコを2人で食べてトモリエに投稿しよう!」みたいなキャンペーンです。

 

―それは楽しいですね。

奥田:プログラミングのできるメンバーは使い方をイメージできなかったりする。

そこに自分のような人間がアイデアを出すことで、

サービスの利用シーンを具体的にビジネスと結び付けていく。

お互いの持ち味を組み合わせて、一つのものを創っていく喜びはありました。

 

 

 

大学での学びとの関係について

―奥田くんはみやだいCOCの「地域学入門Ⅰ」を受講していましたね。授業が役に立ったと思うことはありましたか?

奥田:授業ではインタビューの方法を教えてもらいました。

サービスを考える際に「市場調査」をするのですが、

その際にどうやれば想定ユーザーの意見を引き出せるのか参考になったと思います。

学部ではインタビュー法を学ぶことがないので。

 

―一連の体験を通じて、大学では得られないものは何かありましたか?

奥田:大学の外に出て、いろんな人と会うことで視野が広がった、ということもありますし、

何より大学の名前でビビらなくなりました。

あ、僕でもいけるじゃん、って(笑)

 

―大切なのは「学歴」じゃないと?

奥田:そうですね。大切なのは「場数」だなと思いました。

考え方とそれを実際に形にする練習ができたのが大きいですね。

大学ではこの「場数」がなかなか踏めません。

 

今後について

―今後は、どんなことをしようと考えていますか?起業?

奥田:そういう(起業という)選択肢もあることはありますが、今はまだ考え中です。

ただ、宮崎大学でビジネスプランコンテストに出場するサークルを作る予定です。

もっと多くの宮大生と、外に出てバシバシ武者修行できたらいいなと思っています。

―これに関して、土屋先生は何か意見はありますか?

土屋:大切なのは起業することではなくアントレプレナーシップ、だと思います。

工学や農学部、ほかにも色んな学部が掛け合わされば、

宮崎大学はもっともっと面白くなると思います。

そのためには居心地がよくてセンスの良い場所が必要。

僕自身も、大学でそういう場所をもっと整えていきたいですね。

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―ありがとうございました。

 

インタビューを通じて印象的だったのは、奥田くんの非常に前向きな態度です。

土屋講師が最後に「大切なのはアントレプレナーシップ」と指摘したように、

地域課題解決には「自分で動き出す力」が重要だということを再認識したインタビューでした。

奥田くん、ありがとうございました。

 

 

※1 ハッカソンとは(人事労務用語辞典より)

広い意味でソフトウェアのエンジニアリングを指す“ハック”(hack)と、マラソン(marathon)を組み合わせた米IT業界発祥の造語で、もともとはプログラマーやデザイナーから成る複数の参加チームが、マラソンのように、数時間から数日間の与えられた時間を徹してプログラミングに没頭し、アイデアや成果を競い合う開発イベントのことをいいます。

 

※2 SNSとは

Social Networking Serviceの略。人と人とのつながりを促進・支援する、コミュニティ型のWebサイトおよびインターネットサービスを一般に指す。