学部の紹介

学部長メッセージ

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農学部長 國武 久登

ひなたの下で育んだ100年の農学を次世代へ

宮崎大学農学部は、今年,2024年(令和6年)に学部創立百周年を迎えました。本学部は1924年(大正13年)、宮崎神宮西側の現・宮崎県総合文化公園に設置された宮崎高等農林学校にはじまります。その後、1944年(昭和19年)に宮崎農林専門学校となり、1949年(昭和24年)に現在の宮崎大学農学部となりました。これまでに多くの研究成果をあげ、2万人を超える卒業生を輩出することで、国内外の農学の発展に大きく寄与してきました。百周年という記念すべき節目に立ち会わせていただく現役の教職員のひとりとして、本学部を支えてこられた皆様に心から感謝申し上げます。

我々の農学部の特徴は、"農学"の根底となる7つの基本分野である、『農芸化学』、『生産農学』、『畜産学・獣医学』、『水産学』、『森林学・林産学』、『農業経済学』及び『農業工学』のすべてを有する総合学部という点です。また、西日本最大級の牧場をもつ附属フィールド科学教育センターや動物病院があり、これらの恵まれた施設を利用して、実習などの実践的な教育を行っています。それに加えて国立大学法人では日本で唯一である農業博物館があり、農林水産業や研究成果に関する数多くの資料を展示しています。このような地域に根差した実学教育は卒業生からも高い評価が得られています。

近年、我が国の大学を取り巻く状況は、DXやグローバル化の進展、Society 5.0の到来等、急速に変化しつつあります。我々は、新しい時代に即した農学教育・研究を推進するために、農学部の新たなビジョン・ミッションを「持続可能な地域社会の構築と世界への発信 -SDGsへの取り組みとデータサイエンスの融合-」と定め、組織改革に取り組み始めました。2025年(令和7年)4月には、ローカルマインドとグローバルマインド双方を併せ持った農学ジェネラリティを兼備し、新時代を自ら切り拓くことができる『農学ジェネラリティをもった実践型スペシャリスト人材』を育成するための農学部改組を準備しています。まさに、学部創立百周年のコンセプトである「ひなたの下で育んだ100年の農学を次世代へ」の第1歩となる改革になります。宮崎大学農学部の新たな教育システムに期待いただきたいと思います。そして、我々はこの節目の年を「第二の序章」と位置付け、次の百年に向けて、新たな宮崎大学農学部の未来を築いていきたいと思います。

                                                         農学部長 國武 久登


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