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「都農町」「高千穂町」「美郷町」で地域実習を実施しました!

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2021.12.22

Capa+(キャパタス)事業の【地域活性化・学生マイスタープログラム】では、地域をフィールドに魅力や現状を学び、課題を発見し、そのために行動できる人材の育成を目指しています。
そのプログラム科目「地域学入門ⅡA」の中で、「都農町」「高千穂町」「美郷町」の3つの地域に分かれて、地域実習を行いました。
その中から、美郷町実習の様子をご紹介します。

アクティブ層(学生・若者)に刺さる、農林業体験ツアーを提案しよう!in 美郷町

美郷町は東臼杵南部地域にある3村(旧南郷村、旧西郷村、旧北郷村)が対等合併として、平成18年1月1日に誕生した町で、周囲が山に囲まれ、町の約92%が山林というとても自然豊かな場所です。 今回は、宮崎大学の農学部・工学部・教育学部の2年生11名が「モニターツアー」と「魅力発信」の2チームに分かれて、地域の課題解決の為に実習に取り組みました。

事前に全国の農林業体験ツアーの事例を調査し、「行ってみたい」「やってみたい」と思う事例を参考に、学生のみなさんから美郷町特産品(ゆず・椎茸(なば)・シキミなど)を活かす体験型ツアーを提案していただきました。その中から役場の方にツアー化できそうなものをピックアップしていただき、実際にそのモニターツアーに参加しました。

まずは美郷町観光スポット「西の正倉院」へ

奈良県に有名な「正倉院」がありますが、ここ美郷町にも正倉院原図を元に忠実に再建された「西の正倉院」があるのはご存じでしょうか。「正倉院」では見ることができない建物内部に入ることができます。「想像以上に大きかった!」と学生たちも驚いていました。内部には百済王族にまつわる宝物や、美郷町と木城町に百済の王族が亡命した、という伝説を基に構成された師走祭りの様子が展示されています。

まるで海外旅行気分♪百済の館で치마저고리(チマチョゴリ)

西の正倉院から階段を降りたところに「百済の館」があります。ここは韓国の「客舎」をモデルに復元した日韓交流のシンボルとなっており、色鮮やかな丹青(タンチョン・・・絵の具)は韓国の名工が作ったものだそうです。ここでは民族衣装である「チマチョゴリ」を着て写真撮影をすることができるのですが、観光パンフレットにはどこにも記載がなかった為、「チマチョゴリ体験アピールも絶対にやるべきだ」と多くの学生から意見が上がりました。

身近にある果実なのに知らないことばかり!?ゆずの収穫体験

お昼ご飯を食べて次に向かったのは、ゆず畑。美郷町で実施されている特産品「ゆず」の収穫体験に参加しました。

ゆず畑に着いて、「ゆずがこんな急斜面で栽培されているとは!」と一同驚愕。実際、上の方で作業されている方がいらっしゃいましたが、その姿が小さく、下からの距離・高さがあることが分かりました。
ゆずの収穫方法について、町の方から「ゆずの木にはとげがあるから気をつけて作業をすること。とげは切った後も腐らず残り続けるから、袋に集めて処分します。」と説明がありました。学生は黙々と収穫作業に取り組んでいました。

今回の収穫体験で収穫の大変さを知った学生は「収穫の大変さを分かったうえで、山の斜面で栽培されているのを見た方が農家さんのすごさがもっと伝わると思った」と見学の順序についての案も上がりました。
収穫体験後、学生から事前に提案があった「ゆずのキャンドル作り」体験をしました。ゆずの皮を入れてみたり、顔を描いてみたり、個性あふれる作品が仕上がりました。実践してみて「生のゆずを使っているので腐らない対策を考えたい」と、まだまだ試行錯誤が必要なようです。

コテージから満点の星空★流れ星いくつ見られた?

今回の宿泊先はコテージ山霧「霧の宿」。山道を少し上ったところにあるコテージで、周りに外灯はなく真っ暗です。移動車から降りて空を見上げると、満天の星空が広がっており、歓声が上がりました。道に寝転がって星空を眺める学生もいました。「星を見るなら中小屋天文台『昴ドーム』」のイメージだった」と美郷町の方。学生のちょっとした行動が、町の方にとって“新しい気づき・発見”につながることもありました。

▲コテージから見た星空

モニターツアーを経て、今回感じた良い点・改善点、また、実際に美郷町に行ってみて思いついた新しい案をこれから出し合いながら、新しい農林業体験ツアーの誕生を目指します。とても楽しみです。

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