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Capa+キャパタスが協働する授業『50年後の宮崎~地方の生存戦略』

学生の方へ
2021.6.16

授業概要

今年度、宮崎大学に新設された基礎教育科目の授業「50年後の宮崎~地方の生存戦略」を国際連携センター 伊藤先生とCapa+部門長 永山先生が担当しています。
”これから社会に踏み出す若者が生き抜くためには、社会を予測することが有効であり、特に自らの生活環境となる地域社会を選択し、適応していくとともに、変えていくことが、望む生き方を創る一つの術ともいえる”
学生にこのような力を身につけてもらうことを目的に、趣向を凝らしながら実施しています。

この授業の一般公開が、令和3年6月10日(木)に実施されました。当日は、農業の専門職として入庁し、今年3月まで宮崎県副知事として活躍されていた郡司 行敏氏をゲストにお迎えしました。

今回のテーマは、「宮崎県農業の成長プロセスと今後の課題」。この日は学生17名に混じってCapa+スタッフも参加させていただきました。永山先生の進行のもと、県庁時代に同期だった郡司氏の紹介があり、なごやかな雰囲気の中、講義が始まりました。

ブランド認証制度

今では全国的に有名になった宮崎牛や太陽のたまごなど宮崎県の特産物はたくさんありますが、そこに辿り着くまでにはたくさんの試行錯誤そしてたくさんの苦労があったそうです。

ある若い生産者から「どうして農業だけ自分で作った作物に自分で値段がつけられないのか?」その言葉がずっと頭に残っていて、商品のブランド化まで長い年月がかかったそうですが、途中で諦めずに成し遂げられたのも生産者の思いに応えたいという情熱がそうさせたのかなと思いました。

どんな学生時代だった?

郡司さんは大学時代、農学部に所属し植物ホルモンの研究を寝る間も惜しんでしてたそうです。大根はなぜ太くなるのか? キャベツはなぜ丸まるのか? その疑問の答えを求めて分析していたと目を輝かせながら楽しそうに聞かせてくださいました。情熱溢れる郡司さんがどんな学生時代を過ごしたのか、会場にいた学生も興味津々でお話を聞いていました。

口蹄疫で生まれたもの

平成22年4月20日に発生し第一線として現場で指揮をとられた郡司さん。
約30万頭と報道されていましたが、正確には297,808頭の大切な命が失われました。
目の前にいる生まれたての子牛の殺処分を指示したときは目から涙が溢れたそうです。
郡司さんは言います。「必ず297,808頭と伝えている、1頭1頭の大切な命は忘れてはいけない」と。郡司さんの優しい人柄が垣間見えた瞬間でした。
「2度とこんなことは起こしたくない!」とみんながひとつになって乗り越えた”all宮崎”。ひとつになって前にすすむ力が生まれたとおっしゃっていました。

学生へのメッセージ

“夢は見るだけではなく、人に話すこと。そうすることで夢は強くなる”
“批判する人は真剣にその事を考えてくれている”

夢をもつことの大切さ、新しい事へチャレンジする情熱、数年後に社会にでるであろう学生達の胸に響いた内容でした。

★次回6月17日(木)は株式会社MFE HIMUKA代表取締役社長の島原俊英氏をゲストにトークセッションを交えて開講します。社員の人材育成やキャリアアップサポート等に力を入れて、新しいことにチャレンジし続けている方です。

興味のある方はぜひ下記フォームよりお申込ください。(申込み締切:6/16 23:59)
「50年後の宮崎 ~地方の生存戦略~」公開講義お申し込みフォーム