研究 Research

遮断蒸発の研究論文

2026年05月12日

森に降る雨の約4分の1はそもそも森の中には降ってきません。遮断蒸発と呼びます。降り始めは木の下で雨宿りが出来ますが,その程度で止んでしまうと木の下には雨が降ってこないままです。葉っぱや枝をぬらした雨は蒸発してしまいます=遮断された表現しています。ただし実際の遮断蒸発のメカニズムは複雑で実はまだよく分かっていません。演習林内のヒノキ林(写真)と照葉樹林での遮断蒸発に関する研究が論文になりました。

下層植生の発達したヒノキ林の遮断蒸発量は常緑広葉樹林とほぼ同じだが,その半分は下層植生によるもの,という結果です(上の写真は測定終了後に下層植生が全部刈り払ってあります)。下の写真は降水直後に晴れだして幹から蒸発する水分です。これも遮断蒸発を構成する要素の一因と考えられています。