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太田 江美 さん

2022年6月
日本国内だけでなく
海外の研究チームとも
共同研究ができる研究者に
農学工学総合研究科
資源環境科学専攻
持続生産科学教育コース 2年
太田 江美 さん

Q1あなたの研究テーマについて教えてください。

紫外線を照射することで、植物におけるウイルス病の感染を抑制する研究をしています。 現時点で、イチゴにおけるうどんこ病や、複数種の植物におけるトマト黄化えそウイルスの感染を抑制することが確認できています。 紫外線照射によって誘導される抵抗性のメカニズムを解明していくとともに、生産現場で使用される農薬の量を減少させることを目的としています。

Q2いつ頃から大学院博士後期課程への進学を意識しましたか?

修士課程2年次に博士後期課程への進学を意識しました。 もともと学部4年次にイギリスのケンブリッジ大学で研究留学をすることを目指し、研究に取り組んできました。しかしながら、新型コロナウイルスの世界的な流行のため、留学を延期せざるを得ない状況となりました。海外で研究する機会を諦めきれなかったことと、別の視点から研究にアプローチしてみたいという思いがあったため、博士後期課程への進学を決意しました。

Q3大学院博士後期課程での学生生活について教えてください。

博士課程1年次は、研究計画を立てて一つ一つ実験を実施していきました。しかしながら、植物の栽培スペース不足を解消しなければならなかったり、先行研究の条件が再現できずに失敗を繰り返していたりと、必ずしも計画通りに進んでいたわけではありませんでした。また、次世代研究者挑戦的プログラムに採用されるまでは、週に1~2回アルバイトをしていました。アルバイトでは足りない生活費については、別の給付型奨学金でまかなっていました。

Q4次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用後、何か変わりましたか?

採用後は、研究奨励費を受給するようになったため、7年間続けていたアルバイトを辞めて研究一本に絞ることができました。自分の実験に使える研究費も配分されたことから、必要な試薬類や実験装置等を見積もりしながら購入することができました。また、時間面と金銭面で余裕のある状態で2021年12月以降は留学の準備に取り掛かることができ、結果的に不安要素がかなり少ない状態で留学のスタートを切ることができました。 留学開始から約半月経過した現在は、これまでとは全く異なる研究材料や手法を学んでいる最中ですが、何か一つでも多く得られるように計画的に残りの留学期間を過ごしたいと思っています。

Q5将来の目標について教えてください。

今のところ、研究機関で研究を続けたいと思います。 植物病害防除分野での紫外線利用はまだまだ限定的ですが、博士後期課程修了までには紫外線照射技術の有用性に関する基礎的知見を深め、論文を出していきたいと思います。将来的には紫外線照射の研究ができるところを見つけて、『紫外線―植物ウイルスーウイルス媒介昆虫』という複合的な分野を新たに開拓していきたいです。また、日本国内だけでなく海外の研究チームとも共同研究ができるようになりたいです。

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