みやざきメディカルトライアングルとは?

みやざきメディカルトライアングルとは?

トライアングル

この取り組みは、宮崎県・宮崎市・宮崎県医師会・宮崎大学の協働により、平成23年度内閣府「地域における男女共同参画連携支援事業」として採択された「地域医療現場から発信する男女共同参画推進事業」によるものです。

テーマとして掲げている「メディカルトライアングル(さんかく=三角、参画)」とは、地域・自治体・医療人でつくる男女共同参画推進を目指したネットワークをイメージすることばです。これらが連携することによって、医療現場における男女共同参画推進につながる取組やアイデアを共有し、よりよい環境づくりの実現を目指すものです。

取り組みの背景

厚生労働省が実施する「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、宮崎県の医師数は、平成10年の2,343人から平成20年の2,602人へと年々増加しています。中でも、平成10年に248人であった女性医師は平成20年に375人と大幅に増加しています。

一方、宮崎県内の約半数の医師が宮崎市を中心とした宮崎東諸県医療圏に集中しているなど、さまざまな問題が生じています。そうした中、増加する女性医師が十分に活躍できる環境を整備していくことは、地域医療の活性化にも大きな影響を与えるものと思われます。

こうした考えから、平成22年には、宮崎県、宮崎県医師会、宮崎大学に所属する関係者による「女性医師復職支援に関する意見交換会」を開催しました。その議論をもとに「地域医療現場における働きやすい環境を考える会」を設置。平成23年度には、内閣府「地域における男女共同参画連携支援事業」に採択され、「地域医療現場から発信する男女共同参画推進事業」に取り組む運びとなりました。

どんなことに取り組むの?

本事業では、「女性医師の活用」、「男女共同参画意識の醸成」をキーワードに、地域医療の現場から男女共同参画の理念を発信していくことを目指して、次のようなことに取り組んでいます。

検討会を開催

「地域医療現場における働きやすい環境を考える会」メンバーによる検討会を定期的に開催し、本県医療現場の状況について情報を共有するとともに、今後必要とされる取組や施策の方向性を検討しています。

「メディカルトライアングルWEB」の開設

以前に比べると格段に増加している女性医師。それでも、身近に相談できる相手がいない、モデルとなるような同性の先輩がいない、といった悩みは少なくないようです。そこで、新たなコミュニティサイトとして「メディカルトライアングルWEB」を開設し、県民への情報発信や当事者同士が交流できる場として運用します。

事業報告書の作成

本事業を通じたさまざまな取組内容をまとめた報告書を作成し、その成果を広く周知します。

医師へのヒアリング

現在現場を離れている、もしくは復帰して間もない女性医師を対象としたヒアリングを実施しています。これまでのキャリアや、職場復帰への意思や復帰にあたっての希望などを中心にたずねるもので、女性医師の復職支援や、男性医師も含めた働きやすい職場環境のあり方について考える上での資料として活用する予定です。

「メディカルトライアングルシンポジウム in 宮崎」の開催

地域医療と男女共同参画社会の形成に関する啓発の機会となるよう、一般県民も参加できる「メディカルトライアングルシンポジウム in 宮崎」を平成24年1月21日に開催しました。