卒業生インタビュー
藤島 伊吹さん
公益財団法人しまね海洋館

藤島 伊吹さんのインタビュー藤島1.jpg

在学中の研究室:沿岸生態学研究室
卒業(修了)年度:2018年度卒業
現在の職業:公益財団法人しまね海洋館 海獣展示課 海獣係

Q1:現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

 海棲哺乳類(シロイルカ,カリフォルニアアシカ,ゴマフアザラシ)の給餌,トレーニング,パフォーマンスなど、飼育展示業務全般を担当しています。それ以外にも学校や他施設と連携した教育活動をすることもあります。

Q2:現在のお仕事のやりがいや将来展望を教えてください。

 飼育員という仕事は動物を健康に飼育する以外にも、お客様に動物について知ってもらう、つまり『伝える』ということも欠かせない業務です。より伝わりやすいよう解説の内容や順序,話す早さ,声のトーンなど様々なことを工夫します。うまくいくとお客様は嬉しそうに「へぇ~!」と感心してくれ、そんな反応を見ると心の中でガッツポーズをしています。
 当館はシロイルカのバブルリングが代名詞とも言える水族館ですが、ゆくゆくはそれを塗り替えるような新たなものを創り出し、さらにたくさんの方々に魚類や海棲哺乳類の魅力を伝えるとともに、それらが暮らす環境までも伝えていきたいと考えております。

Q3:海洋生物環境学科で学んだことで、今に活かせているものはなんですか?藤島2.jpg

 海洋生物の分類、とりわけ魚類の分類は学んでおいて良かったと感じております。私は海獣展示課に所属しておりますが、ときには魚類の知識が必要となることもあります。例えばお客様との自然観察会では見つけた魚の名前を調べるのに、それが何の仲間なのか,どの特徴に着目すれば良いか,これらが見当もつかないときはどう調べていけば良いかなど、在学中に培った知識が活かせています。図鑑を使うにしても、これらの知識が無ければ分厚い図鑑の中から答えを見つけるのは至難の業です。

Q4:学生時代に取り組んでおいてよかったと思うことはありますか?

 たくさんありますが、強く実感したのはダイビング経験でしょうか。当館ではプールの掃除や水中パフォーマンスなど、潜水の機会が多くあります。入社前から水中での体の動かし方,機材の扱い方,水中でのトラブルの対処法などを身に着けていたのは潜水業務を始める上で大きなアドバンテージでした。あとは単純に、友達といろんな海に潜ったのは本当に良い思い出で、落ち込んだときには心を温めてくれ「また頑張ろう!」という気持ちになれます。

Q5: 海洋生物環境学科への入学を検討している高校生へのメッセージをお願いします!

 水族館就職を目指すとき専門学校の方が良いと思われがちですが、私は宮崎大学に来て正解だったと自信を持って言えます。宮崎大学での経験は水族館で働く中では得られないものが多くある一方、それは飼育員として働く上で大いに役立っております。暖かい気候,キレイな海,おいしい食べ物と、環境的にもとっても良い所です。このインタビューが皆さんの背中を少しでも押すものであれば幸いです。

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