卒業生インタビュー
小林 優也さん
大阪公立大学大学院理学研究科博士後期課程在学中

小林 優也さんのインタビュー小林優也.png

在学中の研究室:沿岸生態学研究室
卒業(修了)年度:2019年度卒業
現在の職業:大阪公立大学大学院理学研究科博士後期課程在学中

Q1:現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

 本学科を卒業して、大阪市立大学大学院(現・大阪公立大学大学院)に進学し、動物行動学の研究をしています。主に、スキューバダイビングによって直接海の中で魚を観察したり実験したりといった調査をしています。現在は、クマノミとイソギンチャクの共生関係に着目し、クマノミがイソギンチャクに餌を与える行動や、イソギンチャクの個体群密度がクマノミの生活史にどう影響するかを調べています。

Q2:現在のお仕事のやりがいや将来展望を教えてください。

 実際に野外に出て生物を観察できることが一番の醍醐味です。野外での研究は労力がかかり、時には危険も伴いますが、野外で取ってきたデータは実験室では決して得られないものです。また、所属研究室では、実験室レベルで魚の認知能力(個体識別能力、鏡像自己認知など)の研究も展開しており、今後はその知見をフィードバックして野外での研究を行うことが課題です。

Q3:海洋生物環境学科で学んだことで、今に活かせているものはなんですか?

 私は出身が山奥だったので、この学科に進学してから本格的に海や魚のことについての知識が身に付きました。村瀬研究室では様々な魚を集めているので、必然的に魚を見る目が鍛えられました。また、水産系の学科だからといって水産一辺倒ではなく、生態学といった基礎的な学問も学ぶので、それが現在研究を行う上での下地になっています。

Q4:学生時代に取り組んでおいてよかったと思うことはありますか?

 在学時は延岡フィールドで卒業研究をする傍ら、魚図鑑の制作や、それを基にしたかるたを用いた社会貢献活動に関わりました。こうしたアウトリーチ活動によって、一般の方々に研究内容を理解してもらうことも研究をする上で重要な課題なので、早くからこうした経験を積むことができてとてもよかったです。

Q5: 海洋生物環境学科への入学を検討している高校生へのメッセージをお願いします!

 海洋生物環境学科はのびのびと学問に取り組むことができ、一口に海と言ってもいろいろな道が拓かれているのが魅力だと思います。ぜひ、この学科で自分に合った進路を見つけてください。
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