卒業生インタビュー
緒方 僚輝さん
文部科学省

緒方 僚輝さんのインタビュー

在学中の研究室:水族分子生理学研究室緒方弟.jpg
卒業(修了)年度:2019年度卒業
現在の職業:文部科学省 研究開発局海洋地球課 総括

Q1:現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

 文部科学省では、海洋分野における研究開発を海洋立国日本の重要な使命と位置づけ、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC:Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)や国内外の大学・研究機関等と協力しながら、様々な課題に取り組んでいます。
 私の仕事はJAMSTECの翌年度予算の要求や国会対応等に加え、課全体の連絡、調整役として仕事の割り振りやマネジメントを行っています。

Q2:現在のお仕事のやりがいや将来展望を教えてください。

 入省してすぐ総括という係に任命されたので、勉強することや覚えることが多く大変ですが、国レベルで10年後を見据えた政策立案に携われるというのが大きいです。
 現在はたまたま海洋分野にいますが、中央省庁の中で、配属部署が2~3年でぐるぐると変わるので、科学技術のみならず、教育やスポーツに文化といった幅広い仕事の中で自分に合ったものを見つけられるのも魅力の一つです。
 国家公務員の世界でも働き方改革が進んでおり、フレックスな出勤や、テレワークでのお仕事など働き方は多様になりつつあります。入省前に想像していた不夜城(ブラック)のイメージも、これから数年後には大きく変わっていくのではないかと期待しています。

Q3:海洋生物環境学科で学んだことで、今に活かせているものはなんですか?

 国家レベルの業務となると海洋分野だけでも幅広い知識が要求されます。例えば、生物に関する知識といっても海に存在する生物(古細菌や甲殻類、魚類等)すべてが対象になりますし、JAMSTECが持っている船やAUVに関する知識等も必要です。そのため、海洋に関する興味・関心がないと、自発的に勉強をするモチベーションが沸かないのですが、海洋生物環境学科での様々な実習や研究、海好きの友人たちと培ったもののおかげで、日々の業務を人一倍楽しめています。

Q4:学生時代に取り組んでおいてよかったと思うことはありますか?

 よかったと思う反面、後悔もあるのですが、できる限り多くのコミュニティーに参加するということです。アルバイトやサークルもそうですが、自分が知らない情報を集められる場は重要で、終わった後にそういう活動があったのかとならないように多くの人と関わる機会は大切だと思います。働き始めて実感しますが、将来の指針を決めるために必要な情報は決まってそういう場で得た気がします。

Q5: 海洋生物環境学科への入学を検討している高校生へのメッセージをお願いします!

 「海」が好き!にはたくさんの種類があって、「海」との関わり方にもそれ以上の選択肢があります。海に恵まれた環境の中で、思いっきり好きなことを勉強し、仕事選びのタイミングで「海」と関わりたいと考えた一人として、海洋生物環境学科をオススメします!
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