卒業生インタビュー
渋谷 風雅さん
一般社団法人fumoto

渋谷 風雅さんのインタビュー渋谷風雅.jpg

在学中の研究室:沿岸生態学
卒業(修了)年度:2020年度卒業
現在の職業:一般社団法人fumoto 地域おこし協力隊 水産振興事業推進員

Q1:現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

 現在、卒業後の四月から地域おこし協力隊として岩手県洋野町に勤務しています。水産振興事業推進員という肩書を頂き活動していますが、町の水産業の課題を行政から一歩引いた立場から解決できるように活動しています。具体的には漁村の課題に上がりやすい漁民人口の減少から始まる漁業者の収入減少や漁場環境改善(磯焼け対策)の提案など幅広い課題に対し、自分自身でプロジェクトの設計をして周りを巻き込み動かすという事をしています。

Q2:現在のお仕事のやりがいや将来展望を教えてください。

「地域おこし協力隊」は特殊な雇用制度であるので決していい給料ではありません。しかし、地域の漁業関係に入り込み漁師と共に海のために活動できる点は海という環境に真っ向から向き合える為大きなやりがいとなっています。また、社会人一年目から自由にプロジェクトを立て資金~関係者まで一つの企画を自分で作っていく経験はこの一年振り返ってもかなりの自身の成長につながっています。将来設計としては、現在お世話になっている地域の水産加工会社へ就職を決めています。なので、最長で3年間活動できる「地域おこし協力隊」ですが、今年度(2022年度)いっぱいの2年間で卒員を考えています。

Q3:海洋生物環境学科で学んだことで、今に活かせているものはなんですか?

 埼玉出身であった為、今ある海の知識はすべて在学中につけたものです。そのため、すべてが生かされていますが、特に授業・研究室で付けた海洋生物に関する知識や生態系の知識は漁師・水産関係者と話すときに活きるものとなっています。また、特に授業では「水産法規」などいまの現場の基礎知識として必要なところが多く受講できよかったと感じています。例えば漁協の組合員と漁協の関係など法律を知っていた為理解しやすい地域の現状がたくさんありました。個人的には、海洋生物環境学科在学中は海についての知識を網羅的に学習できたイメージがあります。そのため在学中に受講した授業や学生生活が思いもよらないところで生きることがあります。

Q4:学生時代に取り組んでおいてよかったと思うことはありますか?

 学外の研究室での研究はとても満足度がありました。その研究生活が今の自分の価値観につながっていると思います。延岡フィールドの長距離を諦める理由にせず興味ある内容を研究できたことで、とてもいい学生生活を送れたと思っています。

Q5: 海洋生物環境学科への入学を検討している高校生へのメッセージをお願いします!

 自分は宮崎大学 海洋生物環境学科に進学することで、色々な面において新しい経験をしていい刺激をたくさん受けました。海が好きな人が集まるとても面白い環境に身を置けて楽しい学生生活がしたい人にはお勧めします。
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