卒業生インタビュー
山﨑 裕太さん
マルハニチロ株式会社

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在学中の研究室:沿岸生態学研究室
卒業(修了)年度:2019年度卒業/2021年度修士修了
現在の職業:マルハニチロ株式会社 増養殖事業部

Q1:現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

 養殖場の副所長として養殖場の運営・指揮を行っています。具体的には、魚の生産計画および販売計画の立案、全体の作業スケジュール調整や取引先との対外交渉、予算作成を行っています。また、生産だけでなく事務・経理的な業務も行っており、漁業権等に関する公的機関との交渉や手続き、生産にかかる費用や売上金等の会計処理・確認を行います。加えて、研究開発の一端も担い、新たな魚種や設備、新しい取り組みについて現場での進行・取り纏めも行っています。

Q2:現在のお仕事のやりがいや将来展望を教えてください。

 やりがいとしては、まず海の仕事に携われていることが一番です。職場は海に面した場所にあるのですが、朝の出勤時や仕事終わりに海を見ると今日も頑張ろう/頑張った!と思えます。控えめに言って最高です。また、養殖業界というのは世界的に見ても成長産業としてさらなる発展が見込まれています。そのため、業界内外から新たな技術の導入や取り組みが盛んで、やる気と根気さえあれば色々なアイデアを提案し実現することができます。これからの養殖業界を作っていくことができる、そんな気持ちになれるのもやりがいの1つかもしれません。

Q3:海洋生物環境学科で学んだことで、今に活かせているものはなんですか?

 講義で学んだ知識や経験は思いがけないところで繋がっています。まさかあの時に学んだことが、、、!といった場面が会社に入ってから多く、当時は絶対必要ないだろうと思っていたことも、ふとした時に必要とされます。バラバラだった点が繋がっていく感覚でした。基礎的なところでは文章力と表現力が特に活きています。所属していた村瀬研究室では論文や本・創作物等の執筆、学会での発表に携わらせてもらいました。相手に理解・納得してもらうために文章構成や言葉選びはとても重要で、どんなに良いデータ・良い内容でも"見せ方"がマッチしなければ価値が激減します。社会人になってからも人に説明する機会は多く、文章を書く力・見る目といのうは非常に役立っています。

Q4:学生時代に取り組んでおいてよかったと思うことはありますか?

 月並みですが、海外経験です!学会発表やボランティアなどで海外に行き、日本と異なる文化や景色の中で生活することによって、自分はなんて狭い世界で生きてきたんだろう、と実感しました。あとは、とりあえずやってみる事です。学生時代はお金もない、能力もないで何かを新しく始めることがためらわれるかと思いまが、僅かな経験でも、ほんの少しでも良いので動いたことが今に活きています。0と1は雲泥の差でした。動いて得たものは経験になるだけでなく、何かをするときの気持ち的なハードルが下がることにつながっています。人との出会いは何かを起こすきっかけに、本気でやれば少しの事でも深い経験に、やればやった分だけ人生の武器になることを大学で実感しました。

Q5: 海洋生物環境学科への入学を検討している高校生へのメッセージをお願いします!

 大学生活は皆さんの想像以上にとても楽しいです!海洋にはたくさんの変人が集まるので自分一人では思いつかないようなぶっ飛んだ経験もできますし、先生たちには各分野のエキスパートが揃っているからこそ好きな事を追求できる環境があります。思うがままに探求し、思うがままに学んでください!

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