2025年6月25日(水)、宮崎大学地域デザイン棟にて、「留学フェア『学生の発表・留学経験者座談会』」が開催され、学生および教職員あわせて25名が参加しました。本イベントは、海外への留学を希望する学生の裾野を広げることを目的に、宮崎大学国際連携機構が主催したものです。
【第1部:学生発表】
第1部では、2025年2月から3月にかけて台湾・大葉大学に約1か月間滞在した地域資源創成学部の松原紗弥さんが、帰国報告として発表を行いました。松原さんは、台湾での生活を通して感じた文化の違いや学び、自国の魅力を再発見した体験などについて語ってくれました。また、今年4月より宮崎大学に留学中の大葉大学からの留学生、潘 子辰(パン・ズーチェン)さんも、日本や宮崎での異文化体験について、日本語で丁寧に発表してくれました。
【第2部:留学経験者座談会】
第2部では、アメリカ・韓国・台湾に関心を持つ学生が、それぞれの国への留学経験者と直接意見交換できる「国別テーブル」を設置。留学を検討している学生からは、留学費用や語学力、事前準備のポイントなどについて多くの質問が寄せられ、活発な交流が行われました。さらに、大学の世界展開力強化事業の一環として連携大学が提供している、全編英語で実施される集中オンラインコースについての説明会も同時開催。昨年このコースを受講した学生の体験談に耳を傾け、参加者たちは熱心に質問を交わしていました。
【今後の展望】
宮崎大学では、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に加え、円安や物価上昇の影響により、日本人学生の海外派遣数が減少傾向にある中でも、学生が異文化に触れる機会を多様な形で提供しています。特に、南九州大学、宮崎国際大学、宮崎学園短期大学と連携して採択された「令和5年度 大学の世界展開力強化事業」(テーマ:「地域と世界を結ぶ『知』の循環:日・米・台・韓の地域からGXへ挑むグローバル人材育成事業」)においては、短期派遣・受入プログラムのほか、メタバースによる国際交流なども積極的に進めています。
今後も、県内高等教育機関や自治体、地域企業、国際協力機関と幅広く連携しながら、地域の国際化や多文化共生社会の実現に積極的に貢献していきます。