引き縄漁に使われるしゃくり機の開発
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地方国立大学には地域貢献は強く求められています.この要求に答えるため,従来の機械部品の強度と破損,設計方法などの研究を行いながら,地元企業や産業が希望する新しい機械の開発もしています.写真は本研究室が開発した引き縄漁に使われる釣り機械です.漁師の皆様の負担軽減,漁獲高の増加,新規参漁の促進が開発の狙いです.
ケ 鋼教授
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養豚の自動化のためのAIによる豚の体重測定システム
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家畜の体重を測定することは生育状況や出荷の目安を知るのに重要ですが,労力の問題から多くの家畜農家では体重測定を行わずに目視のみで体重を推定しています。そのため,AIにより豚の体重を自動的に推定し,適正体重に達した豚のみを出荷する自動選別システムの開発を行っています。
川末 紀功仁教授
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飼料タンク洗浄・遮熱塗装ロボットの開発試作
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畜産業が盛んな南九州地域では,夏季の暑熱被害が深刻で暑熱対策技術への高い要求があります.遮熱塗料は太陽光を高レベルで反射し,コーティングされた物体の温度上昇を低減できる機能性塗料です.飼料タンク外面への遮熱塗装は結露やカビの発生による飼料の変敗を抑制できる一方,作業員の高所作業リスクや施工コストの低減が課題です.本研究では,飼料タンク洗浄・遮熱塗装ロボットの開発試作を行い,飼料タンク洗浄・遮熱塗装の新しい施工方法の開発を目指しています.
河村 隆介教授
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流れを作る・研究する:マルチファン風洞(wind tunnel)
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航空機や宇宙機,自動車,船舶などわれらの身の周りには流体力学的性質を利用した流体機械や流体機器が散在しています.この流体力学的性質や流れの現象を実験的に調べるには風洞実験装置が必要です.写真は世界初の本格的乱流風洞として知られている本学のマルチファン風洞で,個々に独立して制御できる99個の送風ファンが配置され,さまざまな流れを作り出し質の良い流れの研究を行うことができます.
シン ビョンロク教授
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ビームダウン式太陽集光装置による実験
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宮崎大学に設置されているビームダウン式太陽集光装置は,世界トップクラスの集光度(光の強さ)を持っています.1ヵ所に集めた太陽光を熱(太陽熱)に変えることにより,エネルギーを安価な材料に蓄えることができ(蓄熱),そのエネルギーは夜間でも利用することができるという特長があります.宮崎大学では,ビームダウン式太陽集光装置を利用して太陽熱の蓄熱や太陽炉などの研究を進めています.
長P 慶紀 教授
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自律移動ロボットの開発
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現在移動ロボットの適用範囲は災害被災地、宇宙から一般家庭まで幅広くなっています。そこで、ロボットが環境の状況を自分で認識し、適切な行動を自分自身で決定し環境内を安全に移動する方法の開発を行っています。また、複雑な動特性を持つロボットを適切に動かすための制御システムの開発に関する研究も行っています。
李 根浩 准教授
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微細工具の例
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近年,様々な製品・部品等に対して微細な加工を高精度に行う必要性が高まっています.微細加工を高精度・高能率に行うことを実現するための工具の開発や,微細工具を用いた加工技術や応用技術について研究を行っています.
大西 修 准教授
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人に優しい手持ち振動工具の開発
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機械には,様々な原因で振動問題が起こります.本研究では,機械を適切にモデル化して解析を行い,振動の発生原因やメカニズムを解明します.その上で,最適な制振対策を講じることで振動問題の解決を図っています.写真は,振動工具に関する実験の様子です.建設業などでは,様々な手持ち振動工具が利用されていますが,人体が振動ばく露を受け続けると,手腕部などに深刻な健康障害が発生すことがあります.この研究テーマでは,人体への振動伝播を極力抑えた人に優しい振動工具の開発を行っています.
盆子原 康博 准教授
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ガラス繊維強化プラスチックのリサイクル
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現在,不要となったガラス繊維強化プラスチック(GFRP)は,ほとんどが埋め立て処分されており,将来の環境汚染が懸念されています.そこで,GFRPをリサイクルすることを目的に,粉砕したGFRPと粘土を混合・焼成することでガラス繊維強化多孔質セラミックスを作製し,濁水ろ過材,透水性歩道ブロック,及びNOx吸着材などへの応用を目指しています.
木之下 広幸 准教授
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循環器系疾患の機序解明のための血流の数値シミュレーション
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これまでの研究によって血液の流れの異常によって、動脈瘤などの循環器系疾患の発症・進展が引き起こされていることが知られています。医療用診断装置によって取得された様々な血管形状に対して、数値シミュレーションによって血管内の流れを再現し、循環器系疾患の発症・進展メカニズムの解明や早期発見方法の開発を目指しています。
宮内 優 准教授
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人工股関節の生体力学試験
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人工関節などのインプラントでは,「ゆるみ・破損」や「骨折」など術後の不具合が報告されています.そのため,臨床現場ではインプラントの機能強化と耐用年数の向上が求められています.我々はインプラントと骨との間における力学的な相互作用を実験とシミュレーションを駆使し,「患者個々に最適な形状・材質を備えたインプラントの提案」に取り組んでいます.(写真は人工関節設置後の大腿骨の力学状態を計測する実験風景です)
山子 剛 准教授
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装着箇所のずれを許容できる装着型ロボット
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現在,介護や工場などの現場において,装着型ロボットの導入が始まっています.これらの装着型ロボットの着脱時において,装着箇所のずれが生じると,使用者にとって痛みや違和感の原因となります.そこで,このずれを許容できる装着型ロボットの研究開発に取り組んでいます.また,装着型ロボットのための制御方法の構築も行っています.
舛屋 賢准教授
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太陽熱発電用エンジンの開発
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太陽熱発電のためのエンジンとして利用するために,圧縮空気だけで動くエンジンについて研究をしています.太陽集光装置で集めた光を熱に変換して圧縮空気の温度を上げることで圧縮空気の消費量を大幅に減らすことができ,CO2を排出しないクリーンなエンジンです.
友松 重樹 助教
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ハイブリッドポリマーベアリングの開発
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クリーン環境や海洋環境,蒸気・化学物質環境などの潤滑油の使用ができない特殊環境下の機械部品では,鋼部品が安全の面から使用できない現状があります. 一般的にベアリング等に代表されるしゅう動部品では繰返し荷重により軌道輪にき裂や摩耗等が発生しその後「はく離(き裂・破損)」し,ベアリングの寿命に至ります.環境性を問われる摺動部材料のニーズに対し機械部品の長寿命を図るための研究をしています.
古池 仁暢 助教
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