平成30年度 卒業証書・学位記授与式

今年度は畜産草地科学科46名、大学院農学研究科(畜産草地科学コース、農学国際コース)13名、畜産別科5名がそれぞれの課程を卒業、修了しました。

3月22日に宮崎観光ホテルで行われた当学科の卒業証書・学位記授与式では、それぞれの指導教員から学生に証書が手渡されました。

教員一同、皆様の今後のご活躍を心から応援しています。

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以下、授与式での石井学科長からのお祝いの言葉です。

本日は、畜産草地科学科卒業生46名、大学院農学研究科修士課程修了生13名、ならびに畜産別科修了生5名の皆さん、ご卒業ならびに修了・学位記授与、誠におめでとうございました。

私、皆さんのご入学ならびにご卒業にともに係ることができて、大変光栄に感じております。と申しますのは、私が前回学科長をお引き受けしました際に、入学試験に合格された方の受験番号を教授会で読み上げさせて頂きましたし、また本日、このように皆さん方に学科長として祝辞を述べることができるからです。

大学院修了生の方々については、学部生時代のクラス担任として、石田先生とご一緒に、この会場でご卒業を見送ったことも思い出されます。

皆さん方は、本日これから大学を巣立って、社会人として一歩を踏み出されることになります。そこでは社会から様々な荒波を受けることも予想できます。しかし、そのような状況下でも、重油を積み込んだタンカーのように、陸上にあっては起き上がりこぼしのように、荒波や強風を受けたとしても、皆さんが本学で学んで獲得された資質、能力を信じ、泰然自若の態をしておれば、それらがタンカーの重油や起き上がりこぼしの重りのように機能して、自然と嵐も収まることでしょう。老婆心ながら、齢を重ねた者の知恵としてお伝えしたいと思います。

このような動的平衡、といえば、京都大学農学研究科のご出身で、現在、青山学院大学で教鞭をとっておられる福岡伸一教授が、新聞にコラムを連載されています。その一つに、「オフターゲットの責任は誰が取るのか?」という趣旨で、ゲノム編集技術で作出された農作物に由来する食品の安全性審査に対して、問題提起されています。さらに昨今、マスコミをにぎわす話題、ちょっと語弊があるかもしれませんが、として、和牛の凍結精液や受精卵の違法な国外持ち出し未遂事案が発生しています。皆さん方、畜産草地科学科で学ばれ、本日卒業・修了を迎えられた方々であれば、これらの動植物のトピックに対しても、基礎的・応用的知識を踏まえて、実社会で活用できる人材として、ディプロマ(学位記)が授与されているわけです。是非、皆さん方が本学で修得された素養を信じて行動して下さい。

とは申しましても、多くの方々は、お母様、お父様を初め、ご家族・ご友人の支えがあって、本日、この佳き日をお迎えになられたことと存じます。

日本人は、改まって言葉に出すことは照れ臭いかもしれませんが、ご家族に是非、感謝の言葉を伝えてください。メール等ではなく、是非言葉で伝えてください。離れていたなら、電話で伝えてください。その一言は、間違いなく、ご家族の宝物になるはずです。その一言が、ご家族にとってのDiplomaです。

情けは人の為ならずです。

本日は、誠におめでとうございました。

平成30年度畜産草地科学科長 石井 康之

Lastly, brief comments to the foreign students in the Graduate School of Agriculture, University of Miyazaki.

Congratulation for your obtaining Master degree based on your hard work, thorough thinking and precise paper-writing.

I would like to ask you to say thank you to your family who loves you and you love.

Congratulation for all of you.

Yasuyuki Ishii, Head of Department in the 2018's fiscal year.


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