教育研究分野

13の教育研究分野

3年生になると、すべての学生がいずれかの教育研究分野に所属し、卒業研究(卒業研修)に取り組みます。

動物遺伝育種学分野 井上 慶一 教授 石田 孝史 准教授

https://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/animalbreeding/

経済動物としての家畜の生産性を持続的に高めていくための研究

現在、私たちの研究室では、肉用牛および豚の生産性を高めるために、大規模データを用いた集団遺伝学的アプローチによる遺伝的能力の推定および遺伝生化学的アプローチによる遺伝子レベルの解析によって、遺伝的な要因を明らかにする研究を幅広く行っています。さらに、繁殖能力のように集団を維持して行く上で必要な能力の向上や、ゲノム情報を用いた遺伝的多様性の保全に取り組むことにより、経済動物としての家畜の生産性を持続的に高めて行く研究も行っています。

動物生殖制御学分野 續木 靖浩 教授

http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~ags/lab/arp

家畜の体外受精技術に関する研究

動物生殖制御学分野では、家畜の体外受精技術に関する研究を行っています。対象家畜は豚です。体外受精を行うのに欠かせない卵母細胞をからだの外で成熟させる一番良い方法とは何かとか、胚発生率を向上させるためにはどうような処理をすればよいか、また卵母細胞を長期保存する最良な方法とはどのようなものかなどについて、学生とともに研究を行っております。

動物生理栄養学分野 高橋 俊浩 准教授

https://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/animalnutrition/

-栄養から肉質の制御まで 生体のメカニズムを探る-

栄養による生産性向上と生産物の品質制御、生体のメカニズムを探る本教育研究分野は家畜栄養学をもとに、動物の飼料・栄養現象から、生体のメカニズム、畜産物の品質に及ぼす栄養の影響までを網羅しています。学問的には、栄養学、飼料学、生化学等をカバーしています。特に、畜産業や県などと連携して、エコフィード(食品残さ飼料)や未利用飼料資源の有効利用や高品質畜産物生産技術の開発、異常肉発生の原因と対策、生産性向上技術に関する研究などを行っています。

動物環境管理学分野 坂本 信介 教授 徳永 忠昭 准教授

のうがく図鑑(坂本)のうがく図鑑(徳永)

動物の行動や状態を可視化・定量化し、動物にとってより良い飼い方や環境を探求する

センサ(超音波や 3D 等)情報を用いた家畜の産肉性や外貌評価,家畜や動物園動物の飼養管理手法,野生動物の管理・保全に関する研究 を行っています。小動物を飼育しながら,生産現場で家畜を観察し,野生動物調査にも出かけるユニークな研究室です。

動物衛生微生物学分野 井口 純 准教授

http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/iguchi

フードチェーンに潜む病原細菌の研究

動物衛生微生物学分野では生産者から消費者までのフードチェーンに潜む病原細菌に注目し、獣医学・農学・医学領域にまたがった食中毒および人獣共通感染症原因細菌のコントロールを目指した研究を行っています。ゲノム科学を積極的に取り入れた細菌学研究により、新しい検査・分類法の開発、病原細菌の汚染実態調査、病原メカニズムの解明などに取り組んでいます。

草地生態システム学分野 安在 弘樹 准教授

スマート農業技術を駆使して草地の生態システムを解明し、改善する

放牧生産や野生生物・環境保全の場である草地生態系において、「生物と生物」および「生物と環境」は互いにどのように関係しあっているのでしょうか?また、生物・環境・人間にとって、どのような関係が望ましいのでしょうか?ドローンやロボット、活動センサーといったスマート農業技術をどのように活用すれば、草地を効率的かつ持続可能に利用しつつ、家畜のウェルフェアや健康状態を向上させることができるかを探求しています。最近は特に、未知の部分が多い「動物とロボットのインタラクション」に関心を持って研究に取り組んでいます。

草地管理学分野 飛佐 学 教授 井戸田 幸子 教授

草地の生産性向上や持続的な利用のための様々な管理方法に関する研究に取り組んでいます

家畜の生産基盤となる草地の生産性向上および環境保全機能の向上に関する教育・研究を行っています。暖地型草地の生産性を向上させる管理方法の開発、新規導入草種を用いた草地の生産性向上および草地の環境保全機能の向上を主要なテーマとして、有用土壌微生物、草地の施肥・刈取・雑草防除、新規導入した暖地型イネ科牧草とマメ科牧草の生産性および家畜飼料としての評価、土壌環境(物理性、化学性および生物性)と草地の生産性との間の関係、家畜排泄物の有効利用等に関する研究を行っています。

飼料作物・利用学分野 石井 康之 教授 新美 光弘 助教

http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/uofr/

地域に根付く飼料資源植物の栽培と利活用を目指して

わが国の西南暖地や東南アジアなどの世界の温暖地で栽培される暖地型牧草や飼料資源植物の最適栽培体系の開発、利活用および生産環境保全の向上を目指す教育研究分野です。

  • ネピアグラスの南九州における永続的栽培・利活用体系の確立とその普及
  • 低・未利用資源植物の飼料的利用特性の解明と草地における温室効果ガス収支の観測

などの課題を中心に、留学生や大学院生・学生とともに研究を行っています。

草類遺伝資源・育種学分野 田中 秀典 教授 権藤 崇裕 助教(兼務)

https://www.miyazaki-u.ac.jp/idensigen/

モデル植物から作物育種への応用

本分野では、以下のテーマで研究を進めています。
1)飼料作物の品質向上を目的とした分子育種:暖地型イネ科牧草について遺伝子組換え技術やゲノム編集技術を確立し、品質および環境耐性を向上するための有用遺伝子を探索し、新規な育種素材を作出しています。
2)植物遺伝 資源の収集とその育種的利用:牧草として利用されるマメ科植物やイネ科植物を中心に遺伝資源を収集・保存し、ゲノム情報を活用した育種学的研究を行っています。
また、3Dモデル等によるデジタル計測技術の確立も行っており、育種の高速化・高度化を支援する技術開発も行っています。

牧場分野(住吉フィールド) 小林 郁雄 准教授 石垣 元気 准教授

http://www.miyazaki-u.ac.jp/sfield/index.html/

粗飼料生産から家畜生産物まで-広大なフィールドと地域性を生かした実践的な教育と研究

実際にフィールドを利用した低コスト・省力的な粗飼料生産から、牛乳や牛肉などの畜産物までを研究対象としています。現在、1)南九州の気候に適した粗飼料生産体系、2)乳牛の放牧に適した牧草種の探索、3)放牧を中心とした黒毛和種繁殖牛の子牛生産性の向上、4)肥育牛における飼料自給率の向上などに取り組んでいます。また、当フィールドで生産された肉牛、生乳の一部は「宮崎大学Beef」、「宮崎大学Milk」として市販されています。

畜産食品科学分野(応用生物科学科) 河原 聡 教授 仲西 友紀 准教授

http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~abs/niku/index.html

畜産物の品質維持と価値向上に関する研究

牛乳、食肉、卵などの畜産物は私たちの生活に欠かせない食品です。これらの食品は調理品や加工品として私たちの食卓を彩ってくれます。私たちは畜産物や畜産加工製品の品質維持や価値向上に関する研究を行っています。現在は、1)畜産物に特徴的な脂質の生成機構や生理機能に関する研究、2)食肉脂質の酸化抑制に関する研究、3)食肉の熟成機構解明や熟成技術の開発に関する研究、などに取り組んでいます。

生物資源分野(フロンティア科学総合研究センター)
越本 知大 教授 篠原 明男 准教授 名倉 悟郎 助教

http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/AnimalCenter/index.html

私たちと動物の関わりを考えよう

人類は他の動物を利用し、その生命に依って生きています。私たちは野生動物から飼育動物まで動物ごとの習性や特徴を科学的に理解することで、新たな力を引き出し人々や動物に役立てるのみならず、正しい管理や保全についても考えています。研究室ではその中でも特に、小型齧歯類を中心に新規実験動物としての潜在能力の開発と適正管理の方法、さらには得られた知識を絶滅危惧野生種の保全に還元する研究などに力を入れています。


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