本学科の特色
現在,安全で安心な低炭素・高度情報化社会を実現する基幹技術として電気エネルギー工学と通信システム工学が融合した新しい産業技術の創出と人材育成が期待されています.電気システム工学科では,電気エネルギー技術や情報通信技術を中心に現代社会を支える基盤技術の基本原理と基礎知識を習得させ,社会の変化や要請に対応できる電気システム工学分野の専門技術者の育成を行います.
アドミッションポリシー(入学者に要求する力)
電気システム工学科は,グローバル化した現代社会において,人類の福祉や社会生活に貢献できる工学技術者の育成を目的とした教育研究を行います.特に,本学科で教育研究の対象としている電気エネルギーシステムや情報通信システムはともに現代社会のライフラインを支える重要な社会基盤であり,安全・安心で,地球環境に優しく,かつIT技術を高度に利用する社会の発展に欠かせないものです.
したがって,本学科では次のような人を求めています.
- 国際的な視野を有し,常に自分が何をもって社会に貢献できるかを問い続ける柔軟な考え方のできる人
- 数学,理科,英語などの基礎的学力と基礎的なコミュニケーション能力を有している人
- 問題解決へ向けて,自分から積極的に目標と計画を立て,強い意志を持って持続的に取り組むことができる人
カリキュラムポリシー(教育の方針)
電気システム工学科では,電気システムに関する専門知識を教授する専門教育と,豊かな人間性を涵養し、社会性や国際性を身につけた人材を育成する教養教育とをバランス良く配置したカリキュラムを編成し,教育を実施する.
【教育課程の編成の方針】
- 幅広く深い教養と基本的な学習能力の獲得のために,すべての学生が履修する共通教育カリキュラムとして,共通科目(大学入門セミナー,情報処理,外国語,保健・体育),主題科目(環境と生命,倫理と文化,現代社会の課題,自然の仕組み)と教養発展科目を設置する.
- 専門教育では,安全で安心な低炭素・高度情報化社会を実現するための工学全般に関わる基礎及び電気エネルギー,通信,電子回路,制御,計算機プログラムに関する専門教育を修得するため,講義,実験及び演習を体系的に編成した教育を行う.
- 科学や技術の進歩とともに変動する多様な社会の要請に,高い技術者倫理観を持って応え得る能力を身に付けるための科目を提供する.
【実施の方針】
4. 各授業科目について,シラバスで学習到達目標,授業計画,成績評価基準・方法を明確にし,周知する.
5. アクティブラーニングや小人数教育を行う授業を積極的に取りいれた授業形態とする.
6. ポートフォリオなどを活用し,学習成果に基づいた履修指導を行う.
7. GPAなどを活用し,成績評価基準,方法に基づいた厳格な評価を行う.
ディプロマポリシー(学位授与の資格)
宮崎大学が掲げる「豊かな人間性」や「社会性・国際性」が身に付き,かつ電気エネルギー分野や情報通信分野に関する専門知識を修得し,高い技術者倫理感を持って変動する多様な社会の要請に応え得る能力を修得したと判断できる者に対し学位(学士号)を授与します.
卒業後に取得可能な資格
電気主任技術者資格認定
電気システム工学科は,経済産業大臣が認定した教育施設(認定校)ですので,在学中に所要科目を修得した上で卒業し,経済産業省令の定める実務経験を積めば,第一種,第二種,および第三種電気主任技術者免状の交付を受けることができます.この資格は,発・変電,送・配電など,電力に関する仕事に従事し,責任者となる際に必要となります.
※実務経験は単に自己申告すればよいものではありません,勤務先の所属長の了解・対応が必要です.
高等学校教諭一種(工業)免許状
工学部所定の過程を修了し,別に教育職員免許法に定められる科目の所要単位を修得した者には,高等学校教諭一種(工業)免許状が与えられます.