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関口教授研究室の野津昂亮研究員と修士課程 廣川万莉さん、第63回獣医疫学会学術集会で優秀発表賞をダブル受賞

令和6年3月17日に開催された「第63回獣医疫学会学術集会」において、産業動物防疫リサーチセンターの関口 敏 教授(農学部兼任)の産業動物伝染病防疫学研究室に所属する野津昂亮研究員と廣川万莉さん(医学獣医学総合研究科修士課程)がそれぞれ、若手優秀発表賞と学生優秀発表賞を受賞しました。

野津研究員は、「宮崎県における牛ウイルス性下痢(BVD)の積極的疫学調査と分離株の遺伝的解析」について発表しました。牛ウイルス性下痢(BVD)は国内で問題となっているウイルス性の疾病の一つです。研究チームは宮崎県経済農業協同組合連合会(JA宮崎経済連)、県内の全11農業協同組合(JA)と連携し、BVDの疫学調査と清浄化事業を実施しました。さらに、感染牛からウイルスを分離し、遺伝子解析を行いました。この発表では、疫学調査の成果と、遺伝子解析によって明らかになったウイルスの伝播パターンを明らかにしました。

廣川さんは、「乾燥血液を用いた牛伝染性リンパ腫ウイルスのプロウイルス量の定量」について発表しました。本研究では、一滴の血液をろ紙に染込ませて乾燥させた「乾燥血」を用いてウイルスの検査を行う方法を確立しました。また、乾燥血は常温で長期間保存した場合にも、安定的に定量検査に用いることが明らかとなりました。乾燥血の活用は、検体の輸送や保管にかかるコスト削減や省スペース化を可能にし、検査のコストダウンなどへの貢献が期待されます。

おめでとうございます!

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産業動物伝染病防疫学研究室のみなさんと
〔前列左側〕廣川万莉さん(医学獣医学総合研究科修士課程)、〔前列右側〕野津昂亮研究員、関口敏教授

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