【多子世帯】アルバイト収入要件(扶養要件)が緩和されます
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2025年から、いわゆる「多子世帯」を対象とした、授業料免除の制度がスタートしました。
これについて、アルバイト収入に関する要件が変更(緩和)される旨の文科省通知がありましたのでお知らせします。
変更のポイント:「扶養」の壁が103万円から160万円へ(年齢条件あり)
これまで、多子世帯向けの授業料等減免の対象となるには、扶養される子ども等が3人以上、それぞれの年間収入が103万円以下である必要がありました 。
今回の改正により、大学生年代(19歳以上23歳未満)の方については、この上限が年収160万円以下に引き上げられます 。
これにより、該当家庭の学生やきょうだいは、これまでよりも多くアルバイトをしても、多子世帯の子どもとしてカウントされるようになります。
いつから影響がある?
判定対象となる収入:2025年1月~12月の収入
適用される支援:2026年10月分からの授業料減免や給付型奨学金
ポイント:2026年10月以降、「多子世帯」となるかどうかは、2025年12月31日時点で保護者の扶養に子ども3人が入っているかどうかで判定されます。
重要なのは、2026年後期〜の支援内容が2025年の収入で決まるという点です 。今年のアルバイト収入を考える上で、この新しいルールを把握しておくことが大切です。
注意点
年齢要件:年収160万円以下という条件は、2025年12月31日時点で19歳以上23歳未満の方に適用されます 。19歳未満または23歳以上の方は、年収123万円以下が条件となります 。
収入の種類:年収160万円という基準は給与収入の場合です。フードデリバリー配達員など、個人事業主としての収入(事業所得)の場合は、95万円以下が基準となります 。
給付型奨学金を受けている方へ:現在、毎月の給付型奨学金が振り込まれている方は注意が必要です。年収160万円以下であっても、収入額に応じて支援額が減額される場合があります 。
以下の文部科学省資料もご参照ください。
「多子世帯の大学等授業料等無償化」の要件とアルバイト収入の関係
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