ニュース&イベント

農学部FD研修会が開催されました

農学部では、農学部及び農学研究科修士課程の教育効果を点検するために、年2回の農学部FD研修会を実施しています。2024116日に令和6年度第2回宮崎大学農学部FD研修会を開催し、農学部の教職員75名が参加しました。

今回の研修会では、令和3年度の卒業・修了生とその就職先企業に行ったアンケート結果と直近5年間のアンケート結果を総括して、コロナ禍における感染防止対策が少しずつ緩和された時期に卒業・修了を迎えた学生の意識の変化について、農学部FD委員会委員長である佐伯雄一教授(応用生物科学科)から報告されました。
FD研修会1.jpg最初に学部卒業生のアンケート結果の説明がありました。学部卒業生のアンケート結果については、国際性に関する質問項目を除いて良好な評価がほぼ70%以上を占める結果となったこと、2つの質問を除く9つの質問において良好な評価が80-97%を占める結果となり、これは、過去5 年間で最も高い評価であることなどが報告されました。また、学部卒業生の就職先アンケート結果では、良好な評価がすべての項目で80%を超える結果となり、ここ5 年間で初めてであることが報告されました。

次に大学院修了生のアンケート結果では、国際性に関する質問以外は全ての項目で高い評価を得たことが報告さました。昨年度まで下降傾向が続いていた質問項目についても、今回のアンケート結果では高い評価となり、職務に対する能力の自己評価が回復傾向であることが示唆されました。しかし、修了生の就職先の評価において、専門能力に関する質問項目では、修了生の自己評価とは逆の下降傾向が認められ、今後の評価において留意すべき点であることが報告されました。
FD研修会2.jpg本アンケート対象者は、大学3-4 年生、大学院修士課程1-2 年生の2 年間をコロナ禍で過ごし、感染防止対策が緩和されたころに卒業・修了した学年であり、不自由な学生生活を過ごしたてきましたが、アンケートの結果は高い評価の項目が多く見られまし。しかし、就職先アンケートの結果から、学部卒業生の基礎学力や大学院修了生の専門能力の評価が低下傾向である点は留意するべき点です。今後も本アンケート調査を継続し、農学部の教育・指導内容の改善に活用できるような情報提供に努めていきます。


PAGE TOP