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大学教育研究

基本知識1: 単位制度

ここでは、GPA制度の根幹となる単位制度について考えてみましょう。

単位制度とは

学生は卒業要件において、定められた授業科目を履修し、所定の単位を修得しなければなりません。大学教育は単位制度を基本としていますが、同制度は、教室での授業と授業の事前・事後の学習・復習を合わせて単位を授与することを前提としており、学生には教室で授業を受けるだけでなく、教室外においても自主的な学習を行うことが求められます。単位の計算方法は以下のように定められています。

  【単位の計算方法】 (宮崎大学学務規則より)

授業科目の単位の計算方法は、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。

  1. 講義及び演習については、15時間から30時間までの範囲で各学部が定める時間の授業をもつて1単位とする。
  2. 実験、実習及び実技については、30時間から45五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて1単位とする。ただし、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、各学部が定める時間の授業をもつて1単位とすることができる。
  3. 一の授業科目について、講義、演習、実験、実習又は実技のうち二以上の方法の併用により行う場合については、その組み合わせに応じ、前2号に規定する基準を考慮して各学部が定める時間の授業をもつて1単位とする。

単位制度の実質化

上記、単位の計算方法にもかかわらず、実際には、授業時間以外の学習時間が大学によって様々であるとの指摘や1回あたりの授業内容の密度が大学の授業としては薄いものもあるのではないかとの懸念があります。「単位の実質化」とは、授業時間外の学習時間の確保、組織的な履修指導、履修科目の登録の上限設定など、学生の主体的な学習を促し、十分な学習時間を確保するような工夫のことをいいます。