2022.03.14 掲載

國武教授、平野准教授（植物遺伝育種学研究室）らの研究成果が、Scientia Horticulturae誌に掲載されました。

サツマイモの交雑育種は新しい品種を育成する効果的な方法ですが、複雑なゲノムと自家不和合性のために、有用な形質が雑種後代にどのように受け継がれるかについての報告はほとんどありません。

本論文では、アシル化アントシアニン含有量とその組成について特徴ある遺伝現象を紹介し、紫色の栽培品種を育種するための親の選択に貴重な情報を提供しました。

今後は高い健康機能性をもつサツマイモ品種の育成を目指します。

なお、本論文の第1著者である中川颯也君は大学院修士課程の2年生であり、サツマイモのアントシアニン関連の学術論文を修士課程期間中に2報まとめることができました。

修了後は基礎生物学研究所（総合研究大学院大学博士課程生命科学研究科 基礎生物学専攻）に進学する予定です。

Nakagawa S., Setoguchi, Y., Ohmura, R., Toshima, S., Park, H., Narasako, Y., Hirano，T.，Otani, M., Kunitake, H. (2022) Effects of cross combination on the total content and its composition of anthocyanins in sweetpotato (Ipomoea batatas L.). Scientia Horticulturae 299(1):110999.