応用生物科学科では、動物、植物、微生物、海洋生物などの生物を対象とした研究が行われており、アプローチの手法も、化学的、分子生物学的、情報科学的と多岐にわたっています。そのため、卒業論文研究で必要な知識を身に付けるための科目が充実しています。
「応用生物科学科」と聞くと、高校の生物を発展させた学問を学ぶ学科のように思われるかもしれません。しかし本学科の必須科目は生物よりも化学の名が付いた科目が多く、それが特徴になってます。また、実験が多い学科でもあり、実験毎にレポートが課せられるため、執筆力が鍛えられます。文章を書くのが苦手だから理系に進んだのにと思われた方もいるでしょう。社会に出ると理系も文系も関係なく、報告書、申請書、企画書などを作成する機会は多いです。苦労して培った執筆力は、将来大いに役立ちます。
もしかすると、応用生物科学科は大変そうだなと感想を持たれた方もいるかもしれません。四六時中、授業、実験、レポート作成に追われるということはなく、本学科の学生は、時間をやり繰りして、資格取得、サークル、ボランティア、アルバイトなど各々興味があることやりたいことを行っています。
さらに本学は、自然豊かな場所にあり、学内でイノシシ、タヌキ、ウサギ、ごく稀にサルに遭遇することがあります。入学時の学生アンケートでは「田舎すぎる」と毎年何人かが回答しています。けれどもこの自然豊かな環境であるからこそ、大学近隣で、初夏にはホタル、空気が澄んだ冬には流星群、流れ星を自分の目で楽しむことができます。
本学科は、夢に向かって羽ばたくための学びの場として充実した環境を有しており、学生時代に培われた力は社会で十分に活かされ、未来への原動力となるでしょう。
令和5年度 応用生物科学科 学科長 服部秀美
堀切峠の星の軌跡(本学科 佐伯先生撮影) 平和台公園のホタル(本学科 佐伯先生撮影)