2022.11.24 掲載

榊原（啓）教授，横山助教（栄養化学研究室）および小川テニュアトラック助教（食品機能分析学研究室）らの研究成果が，Functional Foods in Health and Disease誌に掲載されました。

生のサツマイモに含まれるマルトース（グルコース2単位から形成される二糖類）の量は、焼き芋にすると40倍以上に増加すると報告されています。本論文では、マウスモデルを用いて、食事誘発性肥満に対するマルトース摂取の影響を検討しました。その結果、マルトースの日常的な摂取が、高脂肪食摂取下での肥満の進展と血漿コレステロール値などの関連パラメータを悪化させるとの結果を得ました。これらの結果は、マルトースを多く含む過熱調理したサツマイモの摂取は、高脂肪食誘発性過体重を増悪させる要因となることを示唆しています。

Shibazaki N., Tanaka W., Suzuki Y., Matsuyama H., Kubota H., Ogawa K., Yokoyama D., Sakakibara H., Maltose consumption exacerbates high-fat diet-induced overweight and related parameters in mice, Functional Foods in Health and Disease, 2022; 12, 680-691.