2023.01.12 掲載

小川テニュアトラック助教（食品機能分析学研究室）、山﨑教授、西山准教授（食品機能化学研究室），國武教授（植物遺伝育種学研究室）、菅本准教授（工学部）、川口助教（医学部）らの研究成果が，「In Vivo」誌に掲載されました。

國武教授らの研究チームが作出したブルーベリー品種'くにさと35号'の葉は、果実より多くのポリフェノール成分を含みます。「ブルーベリーは目に良い」と認知が広まった現代で、ブルーベリーの葉についてもこの度はじめて目に関して「涙液分泌改善作用」を見出しました。本論文では、ドライアイの原因の１つであるシェーグレン症候群様マウスモデルに対し、ブルーベリー葉抽出物を継続的に経口摂取させることで、涙液分泌異常が改善することが分かりました。シェーグレン症候群は難病の１つであり、食品摂取により涙液分泌改善につながる報告はこれまでにありませんでした。食品としてブルーベリー葉抽出物を摂取することは、目の乾燥症状の緩和に繋がる可能性が示されました。

Ogawa K., Urata K., Maeda S., Ohno Y., Satoh K., Yamada Y., Suzuki Y., Koga Y., Sugamoto K., Kawaguchi M., Kunitake H., Nishiyama K., Gogo Y., Nakayama T., Yamasaki M. Blueberry leaf extract prevents lacrimal hyposecretion in Sjögren's syndrome-like model of non-obese diabetic mice. In Vivo, 2023, 37(1): 149-162.