2023.01.13 掲載

小川テニュアトラック助教（食品機能分析学研究室）、山﨑教授、西山准教授（食品機能化学研究室）、國武教授（植物遺伝育種学研究室）、菅本准教授（工学部）らの研究成果が学術雑誌「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry」に掲載されました。

日常生活の中にある太陽光やパソコン、LED照明灯には青色光が多く含まれています。青色光は紫外線とは異なり、後眼部の網膜や黄斑部にまで到達して組織障害の原因となるため、加齢黄斑変性の原因と考えられています。本研究では、宮崎大学での品種改良により誕生したブルーベリー品種'くにさと35号'の茎の抽出物を用いて、青色光に対する網膜視細胞の保護作用を調べました。その結果、ブルーベリー茎抽出物および含まれるポリフェノール成分には、青色光による網膜細胞のダメージを抑制する作用があることが分かりました。今後さらにブルーベリー茎の目の健康作用について、詳しい作用メカニズムが解明されることが期待されます。

Ogawa K., Urata K., Suzuki Y., Sugamoto K., Goto Y., Nakayama T., Nishiyama K., Kunitake H., Yamasaki M. Blueberry stem extract and stem active components prevent blue light-emitting diode light-induced retinal photoreceptor cell damage in vitro. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, In Press.