國武教授、山﨑教授、平野准教授らの研究成果が学術雑誌に掲載されました

國武教授、平野准教授(植物遺伝育種学研究室)、山﨑教授(食品機能化学研究室)らの研究成果が「Plants」誌に掲載されました。

ラビットアイブルーベリー葉は豊富なポリフェノールを含み、多くの健康機能が報告されています。宮崎県内では葉生産のための栽培が各地で行われ、葉茶やエキス末などの食品素材として利用されています。しかしながら、現在までにその品種間差異や季節変動などの情報は皆無でした。そこで、本研究では、18品種のブルーベリー葉の総ポリフェノール含量、総プロアントシアニジン含量、および抗酸化活性を比較するとともに、葉に含まれるポリフェノールの季節変動を調査しました。ラビットアイブルーベリー葉は、ノーザンハイブッシュブルーベリーやサザンハイブッシュブルーベリー葉と比較して、総ポリフェノール含量や総プロアントシアニジン含量が有意に高いことが明らかになりました。また、秋から冬にかけて収穫した葉には、プロアントシアニジンに加えてエピカテキンが多く含まれており、季節によって違いがあることが明らかになりました。さらに、ラビットアイブルーベリー'くにさと35号'の9月に収穫した葉のがん細胞増殖抑制について評価したところ、他の品種と比較してその能力が高く、アポトーシスによる細胞死であることが明らかになりました。以上のように、ラビットアイブルーベリー葉は、品種や収穫時期を限定することで、より高い機能性をもつ食品素材となることが期待されます。

Toyama Y, Fujita Y, Toshima S, Hirano T, Yamasaki M, Kunitake H. Comparison of Proanthocyanidin Content in Rabbiteye Blueberry (Vaccinium virgatum Aiton) Leaves and the Promotion of Apoptosis against HL-60 Promyelocytic Leukemia Cells Using 'Kunisato 35 Gou' Leaf Extract. Plants. 2023; 12(4):948.

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ラビットアイブルーベリー'くにさと35号'の機械収穫風景(上図)と茶葉(下図)


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