北海道大学増田 税教授・川久保修佑博士課程大学院生らの研究グループと植物病理学研究室竹下教授の共著論文が米国微生物学会Microbiology Spectrum誌に掲載されました。

ポティウイルスは植物RNAウイルス最大の分類群であり、単子葉植物から双子葉植物まで広範な宿主域を持ちます。ウイルスは進化の過程で異なる宿主植物を独自に変遷しており、宿主決定過程の詳細は未解明のままです。本研究では、ネギ属植物に感染するポティウイルスの1種リーキ黄色条斑ウイルスについて、植物が持つウイルス抵抗性分子機構の代表格であるRNAサイレンシングを宿主特異的に抑制させ、異なる宿主へ適応進化してきたことを明らかにしました。ウイルスの分子進化の方向性を決定する重要因子を解明した画期的な研究成果です。

https://journals.asm.org/doi/10.1128/spectrum.02340-23

なお、筆頭著者の北海道大学植物病原学研究室(増田 税教授)の川久保修佑さん(博士課程2年)は同内容で第70回日本ウイルス学会学術集会にて若手研究者優秀演題賞を受賞されました。

https://www.agr.hokudai.ac.jp/i/topic/9469


PAGE TOP