2024.06.10 掲載
塩ストレス下で栽培したトマトに関する論文が,園芸学分野の国際誌 Scientia Horticulturae に掲載されました。
Zushi, K., Hojima, M., Higashijima, M., 2024. Postharvest changes in texture profiles and pectin metabolism in salt-stressed tomato. Sci. Hortic. 336, 113381.
https://doi.org/10.1016/j.scienta.2024.113381
塩ストレス下で栽培したトマト(塩トマト)の貯蔵中のテクスチャー(食感を機械で測定し数値化したものです)と細胞壁を構成しているペクチン(果物や野菜に含まれる水溶性食物繊維の一種です)の変化を調べたものです。塩トマトは貯蔵中でも果実軟化やテクスチャー低下が抑えられて、それにはペクチン含量の上昇や代謝酵素の変化が関係していることを明らかにしました。
塩トマトは食味や機能性に優れていることが知られていますが,本研究によって,食べておいしいだけでなく貯蔵性にも優れた塩トマトの作出が期待できます。