教育
応用物理工学プログラムでは、学生が物理学や数学などの基礎科学を系統 的に学びながら現代物理学に対する素養を身につけるような教育を行います。これによって、光センシングやエネルギー変換、エネルギー計測などの最先端光学技術の開発を加速させるなど、習得した知識を実用技術へと発展できる能力や課題解決能力、高い倫理性を持った技術者や研究者を育成します。
学習・教育到達目標(ディプロマポリシー)
本プログラムでは、学習・教育到達目標を以下の通り定めており、これらに基づいたカリキュラム構成となっています。
A. 技術者としての基礎的素養の育成
A-1 自然界や社会における問題を様々な立場から理解する能力を身につける。
A-2 社会における工学の役割や使命を理解し、技術者として必要な技術者倫理や情報倫理を身につける。
B. 応用物理工学における基礎および専門知識とその技術の育成
B-1 数学・物理学を中心とした工学基礎知識を習得する。
B-2 工学の基礎となる力学、電磁気学、物性物理学、量子力学、電気回路などに関する知識を習得する。
B-3 実験によって物理現象を確認するとともに、実験技法を習得する。
B-4 電子物性工学、物理計測工学に関わる基本原理を理解し、その応用能力を身につける。
C. コミュニケーション能力の育成
C-1 自分の考えを論理的にまとめ、相手に文書やプレゼンテーションで正確に伝えるとともに、相手の話している内容を理解する能力を身につける。
C-2 円滑な課題解決のためのチームワーク力を身につける。
C-3 工学的な内容について書かれた英語文献等を理解するための基礎的能力を身につける。
D. 課題を見いだし解決に向けて適切に対応できる能力の育成
D-1 与えられた課題を達成する過程において、情報を収集、分析し自ら問題を発見し、その背後にある課題を見つけそれらを整理する能力を身につける。
D-2 課題を論理的に考察し、解決できる能力を身につけ、その結果をまとめることができる。
D-3 さまざまな条件を考慮して問題を解決するための仕組み(手順)を構築する能力を身につける。
D-4 自主的・継続的に課題に取り組む能力を身につける。
カリキュラムポリシー
ディプロマポリシーを実現するためのカリキュラムの設置方針です。
- 地域を志向した教育、研究および地域貢献を推進するため、学士課程に地域の課題を理解と課題解決に取り組む科目を設置する。
- 光センシングやエネルギー変換、エネルギー計測などの最先端工学技術の開発に従事できる能力を養成するために、幅広い視点から物事を考えることのできる科目を設置する。
- グローバル社会に対応できるような英語力および自分の考えを正確に伝えられるコミュニケーション能力を養う科目を設置する。
- すべての学生が履修する基礎教育カリキュラムとして、課題発見科目(専門教育入門セミナー、環境と生命、現代社会の課題)を設置する。
- 獲得した知識や技能を統合し、課題の解決と新たな価値の創造につなげていく能力を養成するために、卒業研究等の科目を設置する。
- 基本的な学習能力の養成のために、導入科目(大学教育入門セミナー、情報・数量スキル、外国語コミュニケーション、専門基礎)と学士力発展科目を設置する。
- 応用物理工学に関する専門知識と方法論を段階的且つ体系的に学ぶために、工学基礎科目とプログラム専門科目をくさび型に設置する。
- 総合的な知見を有する人材の育成を行うために、複数の工学系分野を横断的に学習できる融合科目を設置する。
カリキュラム フローチャート
本プログラムの講義科目の流れ図です。(基礎教育科目の一部、及び、専門科目を記載)

開講科目と担当
主担当 | |||
名前 | 役職 | 担当科目 | メール |
荒井 昌和 | 准教授 | 応用数学Ⅰ 半導体デバイス工学 チーム型演習 光センシング工学(修士) Infrared Optical Sensing and Photonic Devices(修士、留学生) |
arai.masakazu@cc |
亀山 晃弘 | 助教 | 電磁気学Ⅱ 応物実験Ⅰ 応物実験Ⅱ |
kame@opt |
鈴木 秀俊 | 准教授 | 応用数学Ⅱ 電子物性工学 チーム型演習 薄膜結晶成長工学(修士) 半導体材料特論(博士) |
hsuzuki@cc |
武田 彩希 | 准教授 | データ処理回路 プログラミング言語 熱力学 |
takeda@astro |
福山 敦彦 | 教授 | 量子・ナノテクノロジー概論 工学英語Ⅰ 半導体物性工学 電子回路 半導体物性特論(修士) 半導体材料特論(博士) |
a-fukuyama@cc |
前田 幸治 | 教授 | 電気回路 材料物性工学 情報数量スキル 固体物理学(修士) 半導体材料特論(博士) |
t0b153u@cc |
前田 幸重 | 准教授 | 物理科学II 力学Ⅰ 力学演習 統計力学 原子核物理学(修士) 量子エネルギー特論(博士) |
yukie@cc |
森 浩二 | 教授 | 工学概論 電磁気学Ⅰ 放射線物理学 宇宙物理学特論(修士) 宇宙エネルギー工学特論(博士) |
mori@astro |
山内 誠 | 教授 | 量子・ナノテクノロジー概論 数値解析 宇宙物理学 統計データ解析 高エネルギー天文学(修士) 宇宙エネルギー工学特論(博士) |
yamauchi@astro |
横谷 篤至 | 教授 | 電磁気学Ⅱ 電磁波工学 光エレクトロニクス 光エレクトロニクス材料工学(修士) 光・レーザー工学特論(博士) |
a-yokotani@opt |
横山 宏有 | 助教 | 応物実験Ⅰ 応物実験Ⅱ |
h-yokoyama@cc |
副担当 | |||
名前 | 役職 | 担当科目 | メール |
五十嵐 明則 | 教授 | 量子力学 原子過程(修士) 量子エネルギー特論(博士) |
igarashi@phys. |
加来 昌典 | 准教授 | レーザー工学 光量子エレクトロニクス(修士) 光・レーザー工学特論(博士) |
kaku@opt. |
松田 達郎 | 教授 | 力学Ⅱ ハドロン物理学(修士) 量子エネルギー特論(博士) |
matsuda@phys. |
吉野 賢二 | 教授 | 太陽光発電デバイス工学 ナノ構造光電変換デバイス工学(修士) 半導体材料特論(博士) |
t0b114u@cc |
※email は後ろに.miyazaki-u.ac.jp がつきます。