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みやざきビジコンアントレプレナーシップ教育講座 特別編
受講者限定で、アントレプレナーシップ講座の動画を公開しています!
ビジコンに興味がある人、起業に興味がある人、何かやりたいと燃える人
いろんな人にぜひご覧いただければと思います。
※この記事は、動画の内容を要約したものになります。
※動画視聴は、本ページ下部よりお申込が必要です。
講師紹介
日本を代表する、現役のスタートアップへの投資実績を持つベンチャーキャピタリスト「高宮さん」に
学生が今、起業するならばこの視点が大事!を教えてもらいました!
こんにちは。宮崎大学で教員をしている土屋です。
今回の講師は、私自身も、スタートアップ時代にご一緒にお仕事をさせて頂いた、
グロービス・キャピタル・パートナーズの高宮慎一さんをお招きし、学生向けに特別講義を行いました。
メルカリやカヤックといった著名スタートアップへの投資実績を持つ
日本有数のベンチャーキャピタリストである高宮さんから、
「学生が起業するうえで大切な視点」について、非常にリアルで深い話をうかがうことができました。
こちらでは、講義で語られた重要なポイントを抜粋し、
学生や若手社会人が「自分ごと」として感じられるよう、再構成してご紹介します。
「形式にとらわれず、“悩み”を最大公約数で捉えよ」
起業において最も重要なのは、誰のどんな課題を解決するのかという「問いの設定」です。
高宮さんはこう言います。
「年齢や属性といった“形式的な顧客区分”ではなく、共通の悩みに注目するのが事業の本質。
形式的な“約数”からスタートして、それを最大公約数に育てていく発想が大事なんです」
つまり、「この年齢層に向けて何かを」ではなく、「この課題を感じているすべての人に」向けた視点で考えること。それが結果として、大きな市場へとつながるのです。
「AI時代の今は、“使いこなし”に最大のチャンスがある」
技術に精通していなくても大丈夫。むしろ今の学生たちは、**AIを自然に使いこなせる“ネイティブ世代”**として、圧倒的な優位性を持っていると高宮さんは語ります。
「AIは、発明の時代から“使いこなす”時代に入っている。今の社会課題にAIを当てはめるだけで、5分の1、10分の1のコストで解決できる分野が山ほどあります」
AIを“作る”よりも、“どう使うか”。そのセンスと実装力が、これからの起業家に問われています。
「不便に気づける人が、価値を生み出せる人」
「“レポート作るのって面倒くさいよね”っていう素直な不満。それが立派なPain(課題)であり、ビジネスの種です」
不便を感じる力こそ、起業の源泉。「こんなの不便だな」と思った経験を深掘りし、それを抽象化していくと、意外なほど多くの人と課題を共有していることに気づきます。そこから生まれる共感こそが、マーケットになります。
「“好き”を起点にして、自分の旅路を楽しもう」
「自分が好きなこと、気づくと続けてしまっていること。そこにこそ起業の種があるし、人生の幸福度も高められる」
「結果を気にしすぎるよりも、“旅路”を楽しんでほしい。旅路は100%自分でコントロールできるから」
起業やキャリアは、ゴールへの最短ルートを求めるゲームではありません。「やっていて楽しい」「ついやってしまう」ものを起点に、小さな挑戦を重ねていくことが、結果的に大きな道になる。そんな生き方への励ましがありました。
「起業のハードルは下がり続けている。だから、やってみよう」
「今は、サーバーも人手もいらない。AWSやAIを使えば、3人でユニコーン企業を目指せる時代。とにかく、やってみたもん勝ちなんです」
失敗がキャリアの終わりだった時代はもう終わりました。小さく始めて、少しずつ成長し、何度でも挑戦できる時代。1度の挑戦がうまくいかなくても、次につながる道は無限にあります。
最後に:起業を「続けられる人生」にするために
高宮さんの最後の言葉が、とても印象的でした。
「最初の起業が人生のピークじゃもったいない。人生の“最後の日”が一番楽しかったと言えるような旅を、ぜひ始めてください」
起業とは、何か特別な人のものではありません。誰もが、自分の“好き”や“不便”に気づき、最大公約数を探す旅を始めることができる。その旅の一歩を踏み出す勇気を、高宮さんのお話からもらうことできました!
今回の講師の高宮さんの執筆された書籍の紹介
「起業の戦略論 スタートアップ成功の40のセオリー」(LINKはhttps://amzn.asia/d/apOG0fj)

動画閲覧申込み
https://forms.gle/LZwJNGzYYxT3a7jG7
※一度お申込みいただきますと、本コンテンツ(シリーズ)すべて視聴可能です。
※対象:宮崎県内の大学・短大・高専生(4年生以上)