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太田 江美 さん

2023年10月
植物病害の新たな防除技術として
紫外線照射を確立したい
農学工学総合研究科
資源環境科学専攻
持続生産科学教育コース 3年
太田 江美 さん

Q1あなたの研究テーマについて教えてください。

植物に紫外線(UV-B)を照射してカビの病気やウイルス病の感染を抑制する研究をしています。 UV-Bによる誘導抵抗性メカニズムを追いつつ、現在はウイルスの媒介昆虫を含めた「植物・ウイルス・アブラムシ」の相互作用について興味があり、UV-B照射でアブラムシによるウイルス媒介効率に影響があるか検証しています。

Q2いつ頃から大学院博士後期課程への進学を意識しましたか?

学部4年次に海外留学しようと思い、修士1年になってからケンブリッジ大学の教授と連絡を取り合いプロジェクトに関する論文を読み進め、英語の勉強も進めていました。しかし、新型コロナウイルスの流行で修士課程中に留学できないとわかり、博士後期課程で留学することを決意しました。結果として2022年4月から1年間留学することができ、研究の幅も広がったため、博士後期課程に進学してよかったと思います。

Q3大学院博士後期課程での学生生活について教えてください。

研究で忙しい日々を送っています。実験だけでなく、実験用の植物やアブラムシの管理、学会発表、論文執筆、後輩への指導などいろいろなことに挑戦しています。修士時代と大きく違うのは、論文投稿までのプロセスを逆算して、綿密に計画を立ててから主体的に研究するようになりました。 研究以外では、時間を見つけて6年ぶりに剣道を始めました。目標は卒業までに4段を取ることです。

Q4次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用後、何か変わりましたか?

経済的な不安が少ない環境で研究に集中できることです。 本プログラムは海外との共同研究に対しても積極的で、宮崎大学の先生方やスタッフの方々のサポートのおかげでケンブリッジ大学への研究留学も無事終えることができました。留学前後で研究に対する考えが大きく変わり、なりたい研究者像が明確になりました。 そういった考えや経験を他の支援学生と共有する情報交換会もあり、分野の異なる横のつながりを築くこともできました。

Q5将来の目標について教えてください。

目標は、「農薬を散布するかわりにUV-Bを照射する」のが当たり前になるくらい、研究の適応範囲を拡大させたいです。そのためにも世界中のさまざまな分野の研究者と共同研究を進めて、スピーディーにUV-B照射技術を実用化させます。

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