猪股 里香さん
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Q1あなたの研究テーマについて教えてください。
真菌(カビ)の感染症であるアスペルギルス症について、新しい検査法の開発に取り組んでいます。アスペルギルス症は、高齢者や免疫力の低下している人に肺炎を引き起こしますが、診断が困難で治療薬も限られているため、予後不良な疾患です。低感度で時間のかかる、従来の培養検査を補助できる簡便で迅速な検査法を確立するために研究を行っています。また、RSウイルス感染症に対するワクチン予防効果の研究や、抗炎症作用をもつ脂質メディエーターに関する研究を通して、様々な視点から、感染症研究を行っています。
Q2いつ頃から大学院博士課程への進学を意識しましたか?
社会人から修士課程へ進学した時点では、もし研究を続けたいと思ったら博士課程へ進学しようと考えていました。いざ本格的に研究の世界に足を踏み入れてみると、まだ誰も知らないことを明らかにする面白さに魅了され、もっと研究を続けたい!と感じて、博士課程への進学を決めました。
Q3大学院博士課程での学生生活について教えてください。
博士課程では、新設された感染実験室の立ち上げ準備を手伝ったり、新たな共同研究を始めさせていただいたり、より一層充実した研究生活を送っています。実験はトライアンドエラーの連続ですが、昨日より少しでも前進した、と思えるように日々研究に取り組んでいます。
Q4次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用後、何か変わりましたか?
博士課程進学における経済的不安が大幅に軽減され、思う存分、研究に打ち込めるようになりました。また、本プログラムの活動において、他分野の博士学生の研究について知ることや、実践的なノウハウを学ぶ研究セミナーに参加できることが、モチベーションの維持に繋がっていると感じます。
Q5将来の目標について教えてください。
将来の目標は、多分野横断的な研究技術を磨き、感染症分野における医療課題の解決に貢献できる研究者になることです。臨床検査技師としての経験から、疾病の早期発見の重要性とともに、それを可能とする簡便で迅速な検査法が十分ではないことを実感しました。基礎研究の技術と臨床における課題、両サイドの橋渡しができる医学研究者を目指し、日々研究に励みます。

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