前回は浮舟巻前半を読みましたので、今回は後半となります。
浮舟と匂宮の関係は遂に薫の知るところとなり、浮舟は次第に追い詰められていきます。
そのきっかけとなった手紙のシーンは、薫の父・柏木と母・女三の宮の関係が発覚したシーンを読者に思い起こさせ、また、入水を決意した浮舟の耳に突然宇治川の音が大きく聞こえ始めるというのは、前巻・東屋で、あらかじめ舞台を宇治に移していた効果が読み取れます。
今回はそうした作者の構想力をご堪能いただければと思います。
☆ 日 時 :令和7年11月15日(土)・11月16日(日)
☆ 時 間 :10:30~14:30
☆ 参 加 費:3,000円
☆ 対 象 :一般・大学生
☆ 定 員 :30名(要申込み、先着順)
☆ 場 所 :錦本町ひなたキャンパス・オンライン配信
☆ 講 師 :山田 利博(宮崎大学名誉教授)