機械システム工学科 > 教育目標

教育方針

教育システムの概念

21世紀の工業技術者には、専門知識を身につけるだけでなく、技術者としての倫理観や地球環境問題の理解など多面的な能力が要求されています。本プログラムは、宮崎における自然環境の恵の中で「人にやさしく」かつ「自然と調和できる」機械を生み出す素養をもった技術者の育成を目的としています。

そこで、人との共存を考えた機械を作るための設計に関する知識、並びに自然と調和できる機械を作るためのエネルギー問題を考える知識を身に付ける教育に重点を置いています。

教育プログラム(PHOENIX)

本学科の教育プログラム(PHOENIX)はJABEE(日本技術者教育認定機構)から認定を受けております。

PHOENIX

は以下のような能力を身に付けるために設定された学科の学習教育目標です。

学習教育目標

Plan
社会の要求や制約に応えるため、自主的に計画して、それを継続的に実行できる能力を身に付ける。
例えば、要求されている設計条件を守りつつ、期限に間に合うような計画を立てて実行できる能力。また、この計画と実行の流れを継続できる能力。社会の要求や制約には、地球規模にCO2削減や高齢者問題なども含む。
Harmony
人と機械との共存や機械と自然との調和を考えるための能力を身に付ける。
使いやすく、人に優しいものづくりを行う能力、および工学以外(自然)と機械技術との関連性(技術と自然との調和)を重視する。たとえば、農水産学や医学における機械技術、また自然界における興味ある流体力学的現象や振動現象などに触れる。人との共存では、特に、設計関連項目を中心に例えば、安全率を考慮した設計や自動制御化によって、人に優しい機械の開発、振動をなくした心地よい車などの技術が含まれる。
Obligation
社会秩序や自然環境保護に対する技術者の責務を考える能力身に付ける。
技術が社会や人類の生活に与える影響、自然と人類との共存課題を多面的にとらえ、現在のみならず将来においても直面する技術者倫理に係る諸問題の解決に役立てる知識を身に付ける。
Engineering
機械技術者としての工学の基礎および専門的知識を身に付ける。
機械技術者教育の主幹とも言える工学基礎および専門知識。この中には、数学・物理学・力学等の専門基礎科目、設計システム・エネルギーシステムに関する主要な分野の専門科目、実験・実習・製図等の体験型科目が数多く含まれる。
Nature
自然環境を維持するために、資源とエネルギーの有効利用を考える能力を身に付ける。
地球的視点から温暖化問題などを理解し、そのための資源の再利用やエネルギーの有効利用を考えることができる知識を身に付ける。エネルギー効率を向上させる設計手法などが含まれる。
Idea
自分のアイデアを実現できるデザイン能力およびそれを説明するコミュニケーション能力を身に付ける。
自分のアイデアをアピールできる論理的な記述力、口頭発表能力、討議などのコミュニケーション能力
eXamination
得られた成果を吟味し、まとめる能力を身に付ける。
実験等で得られた結果の意味やその結果が予想外だった場合にその原因を考える能力、およびその結果に自分の知見を加えて、文書としてまとめる能力

本教育プログラムは、これらの学習教育目標を基本に組み立てられております。

日本技術者教育認定機構とは

大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、要求水準を満たしている教育プロ グラムを認定する専門認定(Professional Accreditation)制度です。

日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)は,技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定 を行う非政府団体です。(JABEEホームページより引用)

JABEEホームページ

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