宮崎大学 > 工学部 > 環境ロボティクス学科 > 概要

 本学科では、ロボット、計測制御、機械設計、化学、材料物理、情報技術など幅広い分野に携わる研究者を配置することで融合分野に強い人材の教育を行っています。具体的には、機械の設計とそれに組み込んだ電子回路やコンピュータをソフトウェアで適切に制御できる能力、画像解析や機械学習などの情報処理技術を用いることで膨大なデータから有益な情報を抽出できる能力、また、人間の生活をサポートするための福祉機器や、環境・エネルギー問題を解決するための新技術を開発できる能力などを学びます。
 これらの教育を通じて「近未来の生活環境を創生する人材」の育成を目指しています。


 学科名に含まれる「環境」は(1)社会環境(2)自然環境(3)生活環境を意味します。


写真  国内で下水管は30万キロメートル以上敷設されていますが,老朽化による陥没事故も多発しています(左画像:下水管の老朽化による陥没事故の様子)。しかしながら,下水管には人が入れないためロボット等による検査が必要です。この問題に対して本学科では下水管形状スキャナロボット(下画像)を開発しています。このようなロボットの開発には機械,電気電子,情報分野が融合された知識が必要です。






 植物工場やバイオガスプラントなどのシステムの研究を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。





写真  高齢化社会に備え、本学科では電動車いすの自動制御に取り組んでいます。(左画像:眼電位による電動車いすの制御)
 このシステムの開発に関連する知識は以下の科目で学ぶことができます。





(1)男女問わず魅力ある教育と研究が実施されています。
(2)機械,電気電子,情報,化学の分野に就職できます。どの分野に就職するか
   は卒業までに決めればよいので,それぞれの内容を学び自分の興味がある
   分野に就職することが可能です。
(3)人々の生活や労働環境をより良いものにするロボット・機器などを開発する
   知識を教育し,近未来の生活環境を創設する人材を育成します。



 現在、科学技術の分野はますます細分化されていますが、実際の「ものづくり(製品開発)」には、異なる科学技術分野で得られた成果をうまくまとめあげる能力が不可欠です。

 本学科で学ぶことで、機械、電気電子、情報、化学などの各分野の基礎を習得するだけでなく、分野の細分化、先鋭化に対応する素養を身につけ、全体のシステムを把握した「ものづくり」を実践できるようになります。これらの能力を身につければ、工学分野に限らず、医学、農学分野への応用にもチャレンジすることができます。このような統合化能力を身につけた人材は、これからの社会でますます重要な役割を担うことになるでしょう。


 本学科で学び、近未来の生活環境を創生する特別な能力を身につけたエンジニアを目指しませんか。



2012年4月:環境ロボティクス学科設置、定員50名


〒889-2192 宮崎県宮崎市学園木花台西1-1

Copyright © 2011, Faculty of Engineering, University of Miyazaki. All rights reserved.