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学科概要


機械システム工学科では、将来技術者として製造業などの研究開発、生産技術などの分野で活躍するために必要な、機械工学の原点である「ものづくり」の基本的な手法に係わる基礎および専門知識具体的な「ものづくり」の方法やエネルギーの利用方法の勉強をします。これによって、新しい産業技術の開発を行ったり、総合的な立場から機械や機器の開発研究や評価を行うことができるような人材を育てることを目的としています。

そのためには、物理学や数学の基礎も必要ですし、これを基本に材料力学、機械力学、流体力学、熱力学、設計・加工学などの勉強をし、さらに具体的な装置の設計を行い、その製図も行います。加えて、実際の工作機械に触れて、自分で物を作ってみたり、材料、設計、加工、制御、熱、流体などの分野に関する基礎的な実験も行います。

さらに、4年生では卒業研究によって、それぞれの希望する分野でそれまでに習ってきた専門知識を実験や計算で具体的に習得し、自分の力とすることができます。

就職先は製造業が主体ですが、ソフトウェアの開発やサービス業につく人も、また公務員になる人もいます。

希望する人には、さらに高度な知識を習得するための大学院への進学の道が開かれています。

先輩からメッセージ


機械システム工学科
平成15年度入学
福田未来

機械システム工学科というと、車のエンジンや工場の機械について学ぶところだと外部の人からは思われがちです。実際にエンジンや機械の設計などを学習しますが、その他にも水や空気の流れの計算や、構造物に用いる部材の強度、機械が稼動している時に発生する振動の影響、機械制御や計測の為のプログラム作成などの分野も学習します。このように機械工学はさまざまな産業に必要とされるので就職の選択肢も広がります。入学するまで私は機械をいじったことはほとんどなく、車が好きというわけでもありませんでした。しかし、機械工学に実際にふれるにつれ、だんだんと興味がわき、この方面に進んで良かったと思っています。車やバイクが好きな人はもちろん、そうではない人も将来につながることを見つけることができる学科です。進学を目指して頑張っているみなさん、機械システム工学科で機械工学を学んでみませんか。


大学院 機械システム工学専攻
平成18年度入学
木山祐一朗

機械工学は、人々の生活や産業を助け、今後も様々な分野で多くの可能性を秘めています。大学の4年間では、科学技術に夢を抱いて勉学に励み,ある程度の機械工学の基礎を身に付けることができました.しかし、進歩していく科学技術の第一線で活躍するためには、更なる学習と経験が必要であると感じ、大学院への進学を決意しました。
大学院では、大学の4年間よりも高度な知識・技術を学び、プレゼンテーションや英語の文献の読解など、実践的な経験を積むことになります。また、研究・開発に携わる時間が増えると共に、時にはいくつもの困難な壁に直面することもありますが,ここで身に付く問題発見・解決能力が、技術者にとって最も必要な能力だと思います。