卒業生からのメッセージ

加藤 寛隆さん(キユーピー株式会社・令和2年度 修士課程修了)

 私は卒業後、現在は食品メーカーで営業職として働き、家庭用商品の営業を担当しています。食品業界は大学入学当時から興味があったので、楽しく仕事に携わることができています。「食」は人々の生活に欠かせないものなので、そこに貢献できていることにやりがいを感じています。
 大学時代は応用生物科学科(現在の応用生命化学コースの前身)にて幅広く一般化学や生物学、食品学を学び、3年生からは食品機能化学研究室で麹菌の機能性の研究をしていました。現在は営業職なので、大学時代の知識そのものを活用することは少ないですが、研究生活で学んだ課題解決能力や計画力は社会人においても活かすことが出来ています。大学生活を通して多くの友人と出会い、お互い切磋琢磨した日々は私の財産であり、現在の大きな糧となっています。

鐙 麻理さん(宮崎県庁・令和4年度 修士課程修了)

 現在は、西臼杵農業改良普及センターで地域支援担当として農業経営や女性農業者に関する業務をしています。大学時代は、植物生理学研究室で葉緑体の発達に関する遺伝子の機能解析について研究していました。コロナ禍ではありましたが学会発表に参加し、研究内容に関する知識を深めることができました。また、研究室では結果を出すだけでなく筋道を立てて計画をしたり、相手にわかりやすく説明するための資料作りなどを学ぶことができ、これらは社会人になっても不可欠なスキルであると実感しています。
 宮崎大学農学部での学びを通して、尊敬する先生方や共に頑張れる友人と出会うことができ、今でも私の大きな財産となっています。

津曲 和哉さん(理化学研究所・平成25年度 卒業)

 私は農学部応用生物科学科 (応用生命化学コースの前身) を卒業後、京都大学大学院生命科学研究科にて修士号を取得し、さらに同大学の薬学研究科にて博士号を取得しました。現在は、理化学研究所で研究を行っています。
 大学時代からタンパク質科学に興味を持ち、生体分子機能化学研究室に所属し、基本的な生化学実験手法を習得しました。現在は、質量分析を用いたプロテオミクスを基盤技術として、さまざまなタンパク質翻訳後修飾の網羅的な計測と機能解析を目指した研究を進めています。大学で学んだ生化学や有機化学などの知識が、現在の研究活動に大いに役立っています。

八島 大志さん(三和酒類株式会社・令和4年度 修士修了)

 私は卒業後、現在は大分の焼酎メーカーで営業職として、食品素材原料の販売を行い、様々な食品会社の食品開発の企画提案を行なっております。
 大学時代は米酢醸造に関する研究を行っており、醸造に関わる研究職に従事したいと思うようになりました。その中でも、私は飲酒が好きだったので、酒類醸造に関わりたいと思い、酒造メーカーに就職しました。入社1年目は麦焼酎(いいちこ)の製造に携わり、入社2年目で現部署に異動となりました。応用生物科学科(現在の応用生命科学コースの前身)にて学んだ食品学や生化学、微生物学の知識をフル活用し、日々奮闘しております。志望していた研究職ではありませんが、宮崎大学で学んだ知識は万の職に通じると思います。