土木環境工学科の教育プログラムARCHは平成15年度(2003年)に受審し、平成16年5月にJABEE認定されました。
近年の国際化により技術者も国際的に通用する資格が必要になってきていますが、技術者としての資質を保証するために各国で実施される技術者教育の同等性が求められています。この同等性を国際的に相互承認する制度として、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドが1989年にワシントン協定(Washington Accord)を発足させました。
日本では、日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)が1999年に発足し、2001年にワシントン協定の準加盟国として認められました。(http://www.jabee.org/)
日本技術者教育認定制度とは、高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関(JABEE)が公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定 (Professional Accreditation) 制度です。
JABEE認定された教育プログラムは、教育活動の品質が国際的にも満足すべきレベルにあること(国際的同等性)や、その教育成果が技術者として活動するために必要な最低限度の知識や能力(Minimum Requirement)の養成に成功していることを認定する制度です。
(http://www.jabee.org/OpenHomePage/jabee2.htm)
学生が良質で組織的な技術者教育を受けられることに加えて、修了・卒業後の技術士資格取得の上でメリットがあります。技術士となるためには技術士第二次試験に合格して、技術士登録が必要です。この第二次試験を受験するためには技術士第一次試験に合格しておく必要がありますが、JABEEで認定された年度に教育プログラムを修了・卒業すると、文部科学省所管の技術士制度における技術士第一次試験が免除され、修習技術者の(技術士補に登録できる)資格が与えられることになっています。詳しい内容については (http://www.jabee.org/OpenHomePage/news.htm#gijutusi) を参照してください。
技術士法に規定された資格で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって国内で最高の技術者資格と言われています。専門部門に、建設、上下水道、衛生工学、環境など20の部門があります。土木環境工学科では約170人の卒業生が技術士を取得しており、公務員、コンサルタント、建設会社、橋梁メーカー、水処理や環境関連会社などの分野で活躍しています。また、教員5名も技術士資格を保有し、技術者教育に活かしています。
(社団法人日本技術士会ホームページ内「技術士資格取得までの仕組み」参照)
ARCH(アーチ)は、学科教育目標である技術者を表現するキャッチフレーズです。本教育プログラムが「現在と未来」、「自然と持続可能な開発」、「学生と技術者」を結びつける架け橋となり、 Active Responsible Creative Humane Engineer な人材を育てたいとの願いを込めています。
本学科の教育プログラムを修了したと認められるためには、以下の要件を満たす必要があります。
本学科では、ARCH委員会が中心となって、継続的な教育点検・改善を行っています。
宮崎大学工学部土木環境工学科をH11年4月以降に入学して、かつH16年3月以降に卒業した方へのお知らせです。
土木環境工学科の教育プログラムは平成16年6月に日本技術者教育認定機構(JABEE:http://www.jabee.org/)から認定されました。土木環境工学科をH11年4月以降に入学し、かつH16年3月以降に卒業した卒業生は、修習技術者として認められ 技術士第1次試験が免除されます。
また、卒業証明書を添付して所要の手続きをすれば、「技術士補」に登録ができます。
(社団法人日本技術士会ホームページ内「技術士資格取得までの仕組み」参照)