理事あいさつ

この度、宮崎大学の理事・副学長を拝命しました明石良です。平素より、清花アテナ男女共同参画推進室の取組にご理解とご協力を頂き、感謝申し上げます。

ご承知のとおり、2015年の国連総会にて持続可能な開発目標(SDGs)として17の世界的目標と169の達成基準が示されました。そこでは「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」目標が謳われ、ジェンダー平等の促進と、女性のエンパワーメントのために必要な政策の強化等が求められています。そのような中で、私の担当が「人事・基金・SDGs」であることからも、本推進室の活動を男女共同参画のみならず広くジェンダー平等を達成するために、必要な学内施策を機動的に展開することで、これまでの種々の課題解決を継続的に進め、多様な人材確保と働きやすい職場環境の構築を積極的に取り組みたいと思います。

本学ではこれまで、女性教員の上位職登用のための「ポジティブアクションプラン」や「事務系管理職における女性登用の促進」に加え、「育児・介護支援、研究者・医師のキャリア支援」や「次世代の育成」等にも取り組んできました。その結果、数値目標の達成だけでなく、学内のジェンダー平等に対する気運も高まってきました。

また、当室は令和元年度から若手研究者を育成する「テニュアトラック推進室」とともに、キャリアマネジメント推進機構の構成組織として位置付けられました。すべての人の個性と能力が花開き、適切に評価され活躍できる環境の構築を目的とした同機構には、令和3年10月に「次世代研究者支援室」も設置されるなど、高等教育機関として多角的に「人を育む」基盤が確実に整いつつあります。

我々は、一人一人が持つ個性を十分に発揮し、一丸となって様々な困難を乗り越える必要があります。宮崎大学は、そのような社会作りのため、推進室に与えられたミッションを着実に遂行するために、皆様方の変わらぬご支援を頂けることを願っております。

理事・副学長(人事・基金・SDGs担当)
博士(農学) 明石 良

男女共同参画推進担当 理事補佐挨拶

理事補佐(テニュアトラック推進・男女共同参画推進担当)
フロンティア科学総合研究センター教授 
伊達 紫

平素より宮崎大学清花アテナDEI推進室の取組に、学内外からご理解・ご協力をいただきありがとうございます。

2008年に「清花アテナサポート室」として、女性研究者支援を主軸に活動をスタートしてから15年余りが経過し、現在は「誰もが学びやすい、働きやすい環境」を創るため、学内のみならず地域との連携も深めながら事業を展開しています。この間、本学の女性教員比率は13.4%から19.0%に、女性准教授・教授の数も36名から49名へと増加しました。

これらの実績から、多様な人材が活躍できる環境の素地が出来つつあると考えています。とりわけ、次世代育成事業の柱である「女子高生のためのサイエンス体験講座」には、延べ1,000人を超える県内女子高生に科学の魅力を体験してもらうことができました。第1回の参加者は、30歳を超える年齢になり、日本の、いや世界のどこかで活躍してくれている姿を想うと感慨深いものがあります。

一方で、毎年発表される「ジェンダーギャップ指数」において、日本は先進国の中で低い順位にあり、その順位は徐々に低下する傾向にあります。本学でも、性別による固定的役割分担やジェンダーバイアスの払拭に向け、「意識改革」を促す取組を進めてきました。その結果、多くの人の意識は確実に変わったと思います。そして、この先求められるのは、「行動改革」だと考えています。様々な立場の人々が、勇気を持って行動を変えていけるかどうかが問われています。

あらゆる人が個性を磨き、「あなた」にしかできない役割を持ち、様々な困難を乗り越えていける社会を実現できるようこれからも努力して参ります。変わらぬご指導・ご支援をいただければ幸いに存じます。

2023年4月

清花アテナDEI推進室長 挨拶

宮崎大学清花アテナDEI推進室長
宮崎大学医学部発達泌尿生殖医学講座 産婦人科学分野 教授
児玉 由紀

平素より宮崎大学清花アテナDEI推進室の取り組みに、学内外からご理解とご協力をいただきありがとうございます。
これまで推進室の発展にご尽力いただきました前任の伊達紫室長の後任として、2023年4月に室長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

本推進室は、2008年に「清花アテナサポート室」として、女性研究者支援を主軸に活動をスタートしてから15年が経過し、現在は「誰もが学びやすい、働きやすい環境」の実現を目指して学内のみならず地域との連携も深めながら事業を展開しています。また、コロナ禍も含め継続してきた「女子高生のためのサイエンス体験講座」には延べ1,000人を超える県内女子高校生が参加しました。体験講座では、本学内の研究室やフィールド等で科学の魅力に触れたり、女性研究者や女子学生と交流していただきましたが、その経験が自分の内に秘めたサイエンスへの探究心や興味を改めて見つめ直すきっかけとなり、大学の理系分野へ進学された方が多数おられます。このほか、女性研究者により企画した国際シンポジウムの開催や各学部での男女共同参画や女子学生に対する取り組みへの支援、九州・沖縄の女性研究者支援ネットワーク(Q-wea)に事務局として積極的に取り組み牽引してきました。ひとえに伊達前室長の長年にわたるご尽力の賜物です。

毎年発表される世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」においては、日本は低い状態が続いています。ジェンダー平等が叫ばれている昨今ですが、その本質を広く認識することが必要と思われます。学内や地域で、性別による固定的役割分担意識やジェンダーバイアスの払拭も含むDEI推進に向けた取組を今後も引き続き進めていきたいと思います。

それぞれの人が自分らしく生きることができる多様性ある社会を実現できますよう、これからも皆様のご指導、ご支援をお願いいたします。