OG紹介

産学・地域連携センター機器分析部門 助教 松本朋子先生

  • 宮崎県立佐土原高校情報技術科卒業
  • 宮崎大学工学部物質環境化学科卒業
  • 宮崎大学大学院工学研究科物質環境化学専攻修士課程修了
  • 宮崎大学大学院農学工学総合研究科物質・情報工学専攻博士(前期・後期課程)修了
  • 宮崎大学工学部教育研究支援技術センター 技術職員
  • 宮崎大学産学・地域連携センター機器分析部門 助教

研究又は仕事内容を教えてください。

 「共焦点走査型レーザー顕微鏡(CLSM)を用いたマイクロ領域吸光度分析および蛍光分析」の研究に従事しています。今までに科学研究費補助金(奨励研究, 2009, 2010)として、酵母菌やシリカゲル中に導入したポルフィリン発色団の吸光度分析を行い、新規光線力学療法薬剤の開発および新規コバルトフリー型湿度検出剤の開発に繋がる研究を行いました。現在の業務内容としては、産学連携センター機器分析部門に設置されている核磁気共鳴装置(NMR)、透過型電子顕微鏡(TEM)、質量分析装置(MS)を用いた機器分析および保守管理を行っています。


現職となったきっかけ、または進路選択時に考えたこと・エピソードなどを教えてください。

 高校は情報系の学科に所属していましたが、在学中から環境分析の仕事に就くことを夢見ていました。そのため卒業後、宮崎大学工学部物質環境化学科および大学院博士前期課程に進学しました。大学在学中は、高校の教師になることも視野に入れて教職課程の勉強も行い、大学院修了後、高等学校教諭専修免許状(理科および工業)を取得しました。大学院での就職活動では、目指していた教職があまりにも狭き門のため断念し、当初の目的どおり、環境分析の会社に内定をいただいておりました。しかし、前任の技術職員の方から誘いがあり、前職の「工学部技術職員」に採用され、5年間技術職員をしていました。在職中に、博士後期課程に社会人入学し、学位取得後、運よく現在の職に就くことができました。


研究又は理工系の魅力・面白さは何ですか?または研究・仕事でのやりがいはどういったところですか?

 私の仕事は主に分析なので、予想した通りの結果が出ることが一番うれしいことです。測定に顕微鏡を使っているので、きれいな画像を撮るために工夫していくことにやりがいを感じます。また、装置の保守管理をしているので、装置の不具合時に対応し、無事に復旧したときは、安堵感とやりがいを感じます。


ワーク・ライフ・バランスのために心がけていることは何ですか?

 装置の不具合や依頼分析は、突発的に起こりますので、遅くまで作業をしているときもありますが、研究活動も重要ですので、スケジュール管理をしっかり行い、時間を計画的に使うことが大切だと考えています。また、家に戻れば、家族とのことおよび趣味を大事にしたいと思っています。何事もメリハリが大事です。


研究者を目指す方に向けて、メッセージをお願いします。

 目立つことはできなくとも、まじめにコツコツと積み重ねていけることが重要です。無理せずがんばってください。