OG紹介
株式会社東芝 M.O.さん
- 大分県立大分舞鶴高等学校理数科卒業
- 宮崎大学工学部材料物理工学科卒業
- 九州大学理学府粒子物理学講座卒業
- 株式会社東芝電力システム社入社 原子力事業部 原子力技術部に配属
- 原子力技術部に勤務
研究又は仕事内容を教えてください。
お客様の技術的な窓口として契約仕様調整やスケジュール、社内の所掌分担調整、図書(設計図書など)管理等を行っています。原子力発電の分野の中でも、高速炉の実験炉/原型炉や新型炉(ガス炉)のメンテナンス業務の契約仕様の調整等を担当しています。最近では、フランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)が開発しているASTRID高速炉への機器導入に向けた仕事も行っています。
現職となったきっかけ、または進路選択時に考えたこと・エピソードなどを教えてください。
大学、大学院時代に原子核物理を学んだことがきっかけで原子力発電の分野に興味を持ちました。就職活動が2011年の震災前だったこともあり、当時の原子力は追い風で、インフラは生活の基盤でやりがいがありそうだと思いました。その中で実用化されていない次世代炉の開発に携わりたいと考え、原子力発電の分野で今の会社が世界シェアNo.1だったこと、社員の方々の雰囲気も良かったので選びました。
研究又は理工系の魅力・面白さは何ですか?または研究・仕事でのやりがいはどういったところですか?
使用済み核燃料の処理は日本にとって避けては通れない重要な問題であり、その核燃料サイクルの分野に携わっていることはやりがいがあります。理工系は物事(事象)の本質を探り、理解しようとする姿勢を求められると思うので、この姿勢はどんな仕事、分野に就いても活かせるのではと感じています。
ワーク・ライフ・バランスのために心がけていることは何ですか?
休暇をしっかりとることです。入社3年目迄はなかなか業務に慣れず業務量も多かったので休日出勤をしたりメリハリのない生活でした。現在は休日は趣味に没頭したり友達と集まったりとしっかり休息して、平日の仕事のパフォーマンスを如何に上げられるかを考えています。そのためには、当たり前な事ではありますが健康第一、バランスのとれた食事や適度な運動で体調管理をすることが重要だと思い心がけています。
研究者を目指す方に向けて、メッセージをお願いします。
女性エンジニアも増えており、社内の男女差別は現在のところ感じていません。大学生のうちに様々なことを勉強、体験して、自分の気持ちに正直になって、興味のあるものを見つけてください。それに向かって行動を起こせば必ず叶うと思います。