女性スタッフ紹介

宮崎大学工学部教育研究支援技術センター
正入木未来 さん

学歴(大学卒業以降)および職歴

 都城工業高等専門学校にて化学系の学科を修了後、鹿児島大学に編入。その後いくつかの職を経て、宮崎大学工学部技術職員として2年目を迎え、現在に至ります。

研究内容や研究に携わるきっかけなど教えてください。

 大学在学時に高分子材料を扱う研究室を選んだことがきっかけで、無機高分子の構造制御や、側鎖にラジカルを有する高分子の研究に携わってきました。
 宮崎大学への入職を機に、これまで使用経験のなかった透過電子顕微鏡 ( TEM )の操作研修に取り組むことになり、現在は半導体材料の観察を行っています。TEMは観察試料に電子線を照射し、試料を透過した電子線を検出して試料の構造を観察する顕微鏡です。観察試料が薄くて壊れやすい(観察部位の厚みは数十nm)ことや、観察時に顕微鏡の調整が必要なことなど難しい点も多いですが、原子レベルの情報まで得られることに面白みを感じています。


普段のお仕事とプライベートについて教えてください。

 普段は主に学生実験に関する業務を担当しており、実験に使用する試薬の管理や器具の整備、学生への実験操作の説明などを行っています。それ以外の時間は技術研修に充てることが多く、電子顕微鏡などの分析機器の操作研修を行っています。
 プライベートでは、週末に友人と食事に行くことが多いです。旅行が好きなので、友人と予定を合わせて国内旅行に行ったりもしています。


これから研究者・技術者を目指す女性へメッセージをお願いします。

 私が卒業研究を始める際、恩師から「研究者は24時間研究者」という言葉をかけられました。研究とは全く関係ないと思えるような日々の出来事のなかに、研究のアイデアやヒントが隠れていて、それに気づける人が優秀な研究者だというお話でした。研究に関する知識はもちろん必要ですが、自分が志す分野の勉強だけを頑張るのではなく、いろいろな場所に行って様々な体験をし、多くの人の考え方に触れることで視野を広げていくことも研究者に欠かせないことなのではないかなと思います。