自分自身が病気の人として手厚く扱われたいというミュンヒハウゼン症候群とは異なり、家族などが病気にかかっているかのように訴える精神疾患に、代理ミュンヒハウゼン症候群があります。
代理ミュンヒハウゼン症候群は、保護者や介護者が「自分が注目や同情を得るため」に、子どもや被介護者に病気があるように見せかけたり、時には意図的に症状を引き起こしたりする状態です。
例えば、実際には症状がないのに「自分の子どもは高熱が続いている」と訴えたり、介護している高齢者に薬を与えて体調を悪化させたりすることがあります。
周囲からは「熱心に看病する良い保護者」に見えることが多く、発見が難しいのが特徴です。
しかし、本人ではなく、多くは子どもなどの保護対象者が不必要な検査を受けたり、身体的に傷つけられるなどの被害を受ける可能性があり、行為が繰り返されて重篤な障害や生命の危機に瀕する場合もあり、注意が必要です。
早期発見と多職種による支援が重要な問題になります。